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夜ご飯を食べて食器を洗ったら今日は遊びに誘われてるわけでもなかったからゆっくりとお風呂に入った。
ただ、ゆっくりと入りすぎてのぼせてしまった。
「あー、涼しい…」
ベランダに出れば心地いい夜風が吹いて火照った体をクールダウンしてくれる。
ふと隣からほのかに桃の香りがして、見れば空に向かって紫煙がのぼっていた。
おっちゃんかと思って隣のベランダを覗けば予想外の人物。
「あ、」
「…え、翔太?」
「おう、」
「どっかで見たことあると思ったら隣に住んでる人だったか」
そうか、隣人か。
そう呟いて彼女は、俺に覗かれたことを気にする様子もなくまた紫煙を空に浮かべる。
「20歳、越えてたっけ」
「んや今年で16」
寧ろ俺より年下かよ。
「よくそんな堂々と吸えるな、煙草」
「翔太もいる?」
「…遠慮します」
「そ。えらいじゃん、ちゃんと断れる人なんだ」
自嘲気味に笑って最後の煙を吐き出すと灰皿に短くなった煙草を押し付けた。
手に持ったピンクの箱を見て、桃の香りの正体はどうやらこれだったらしいと確信する。
「なめてんの?てかお前年下のくせに、」
「A」
「…え?」
「私の名前、A」
「A…」
すんなり家の中に戻ると思いきや、彼女は柵に腕を預けてぼんやりと景色を眺める。
「なあ」
「んー?」
「高校生なんじゃねーの?1年でその髪色はまずくね?」
「心配してくれてるの?」
「心配、っつーか…」
「大丈夫だよ。私、高校行ってないから」
「…!」
「中学卒業してからそのままあっこで働いてる。まあ資格も学歴もないからただの洗車のバイトだけど」
てっきり学校終わりのバイトだと思ってたのに、彼女の言葉にどう返答すればいいのかわからなかった。
少し詰まって出てきたのは当たり障りのないそっかという3文字だけ。
「つーかおっちゃんは?」
「知らん。パチンコだよどうせ」
「…」
「負けてばっかりのくせに、なにが楽しくてあんなうるさいとこ行くんだろうね。ばかみたい」
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして!新作待ってました( ; ; )ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます!頑張ってください!!! (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´;ω;`)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです! (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(?)です!幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年3月26日 15時