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＿
「それ、ちょうだい」
「…」
「大丈夫、灰皿に捨てるだけ。もうすぐあの人お風呂から上がってくるし、ご飯の準備するから」
大人しく煙草の吸殻を渡すとそのまま家の中へ入って行った。
「なにやってんだ、俺」
その場にしゃがみこんで膝を抱える。
自分でもなんであんなことをしたのかはわからない。
でもなぜか彼女を放っておけなかった。
「ウザがられたわ、絶対」
深くため息をついて空を見上げる。
「…なんで俺、ちょっと残念に思ってんだ?」
「翔太?」
「うわぁ!?」
「…びっくりしすぎよ」
急に名前を呼ばれて尻もちをつく。
正体は仕事から帰ってきた母親。
「おかえり…」
「ただいま」
「お疲れ様」
「ありがとう。翔太も学校お疲れ様」
「ん、」
「ねぇ昨日のカレーまだ残っててさ、夜カツカレーとかどう?」
「あれ、もう一個の仕事は?」
「今日は休み。久しぶりに一緒にご飯食べよ」
「…しゃーねぇな」
俺の言葉にニヤついた母親が思いっきり肩を叩いてきた。
ご飯の準備をしてくれた母親と2人、食卓で向き合う。
こうして母親が休みでも自分がバイトだったりでなかなかこういう機会がなかった。
「ていうかあんたなんでベランダでしゃがみこんでたの?」
「…いや、別に」
「煙草、吸ってた?」
「は、」
「…少し匂いしたから」
「吸ってない」
「そう。またグレたのかと思ってた」
「吸うわけないだろ。俺じゃなくて、隣の子」
「となり?」
「隣に住んでる、女の子」
「あぁ、Aちゃん?」
「知ってんのかよ」
「知ってるもなにも、Aちゃんのお父さんが働いてる整備工場で車見てもらってるし」
「へぇ、」
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして！新作待ってました（ ; ; ）ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます！頑張ってください！！！ (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´；ω；｀)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(？)です！幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年3月26日 15時
