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＿
「とにかく、もっと自分のこと大切にしろよ」
「…してるよ」
「どこがだよ」
「私は自分で自分のこと、ずっと守ってる」
彼は何も言わなかった。
「それ、ちょうだい」
「…」
「大丈夫、灰皿に捨てるだけ。もうすぐあの人お風呂から上がってくるし、ご飯の準備するから」
まだ長いのに消された煙草を灰皿に捨てて部屋の中へ戻った。
「なにがご飯の準備よ」
あの人に全部してもらってて何もわからないくせに。
これ以上翔太と話を続けたくなくて無理矢理断ち切った。
親不孝…か。
「キラキラパパさんじょーう!」
「…服着て」
「着てるよ、パンツ」
「…」
「へいへい、着ますよ」
適当なTシャツとハーフパンツを履いてキッチンに立つ。
「今日の夜ご飯は…2日目のカレーです!絶対美味いやつ!」
私がもし先にいなくなったら、この人は悲しむのだろうか。
「今日こそサラダもちゃんと食えよ。大きくなれないぞ〜」
こんなに毎日朗らかで笑ってるこの人が泣いたりするのだろうか。
自分の未来をいかに苦しくないようにするか、そればかりだったからこの人のことなんか考えたことなかった。
「ねえ」
「だめだ、トマトは絶対1個食え」
「食うけど」
「いや、…え?食う!?」
「そうじゃなくて」
「…なに?どうした?」
「もし私が、突然いなくなったらどうする?」
一瞬にして彼の笑顔が消えた。
そして眉を下げて困ったように苦笑い。
「やめてよ。パパ生きてけないよ」
「…なんで」
「ばか、当たり前。Aが成長していくのを見ることが俺の生き甲斐なんだから」
「生き甲斐、」
「そうだよ?Aに教えたいこととか、一緒にやりたいこともたくさんあるし…ちゃんといい人のところにお嫁に行ってもらって、孫の顔見せてもらわないと」
「は!?」
「だって、じゃないと俺死ねないもん」
「…!」
「ということはだよ?Aが俺より先にいなくなったら、俺は不死身になっちゃうわけじゃん?ちょっとそれは難しいからさ。ね?頼むよ」
「…なにそれ。意味わかんない」
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして！新作待ってました（ ; ; ）ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます！頑張ってください！！！ (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´；ω；｀)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(？)です！幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年3月26日 15時
