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「翔太高校生でしょ?どうせ上っていったって1つか2つしか変わんないのに先輩ぶって」
「先輩ぶってんじゃなくて先輩」
「なに、翔太じゃだめなの?」
「…いいけど」
「あのね翔太」
「…。なに、」
「子猫の名前、迷ってて」
「まだ決めてなかったの?」
「うん。あの人がオッドアイだからオッドちゃんとか言ってて、センスなさすぎ」
「ぐはは、言ってやんなよお前は」
「いやオッドちゃんはさすがに」
翔太も一緒に助けてくれたし、なんとなく彼に相談したらいい名前が浮かびそうな気がした。
「青と黄色のオッドアイだったよな?」
「うん、そう」
「あ、」
「なに」
「ちょっと話変わるんだけどさ」
「…」
「青と黄色って、混ぜたら何色になる?」
「え?うーん…緑?」
「やっぱりそうだよな」
「なに?」
「…友達が、紫になるって言ってて」
「紫?なんで?」
「黄色は幸せの色で、青は悲しい感じを思い浮かべるからそのふたつが混ざり合うとモヤモヤしたり複雑な気持ちになったりするから、それを現す紫になるって」
「へえー」
「わかる?」
「全然」
「…そっか」
「青って幸せな色じゃん」
「え?」
「ほら、童話に出てくるじゃん。幸せの青い鳥。私はそっちのイメージだから青も幸せの色」
「なるほど…」
「そうだ、ユキにしよう」
「ユキ?」
「黄色も青も幸せの色だから、幸せって書いてユキ」
「…いいじゃん」
「翔太のおかげでオッドちゃんよりも断然いい名前が浮かんだよ、ありがとう」
「いや俺は別に、」
「翔太もよかったらユキのこと可愛がってあげてよ」
「…おう」
「じゃ、おやすみ」
「おやすみ」
ベランダから部屋に戻ればいつの間にか帰ってきてたあの人が子猫と戯れている。
「ただいま」
「…」
「あれ、おかえり言ってくれないの?パパ寂しい〜」
「…ユキ」
「ん?」
「その子の名前、ユキ」
「ユキちゃんか」
「幸せって書いて、ユキ」
「…いい名前つけるじゃねぇかお前」
「もう寝る」
私は彼からユキを奪って部屋に戻る。
そして一緒の布団に入り、ユキは私の腕枕で夢の中へ入っていった。
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして！新作待ってました（ ; ; ）ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます！頑張ってください！！！ (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´；ω；｀)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(？)です！幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年3月26日 15時
