39 ページ39
＿
「飲んだぁ!」
「ちょっと、静かにして」
幸大さんの店をあとにして上機嫌な私は照くんに支えられている。
楽しくて久しぶりに飲みすぎた。
酔いが冷めたら反省するんだろうな。
幸大さんとの打ち合わせもまだ残ってるのに恥ずかしい姿を見せてしまったことだし。
「しっかり立って」
「むりだぁ」
「…」
「ひーくんおんぶ」
彼の前で両手を広げたら、酔いすぎと軽く頭にチョップされてしまった。
「…ん」
「え?」
「おんぶ、してほしいんでしょ?」
「…!」
「ふらふら歩かれるよりマシ。いいよ誰もいないし。いやまあ誰かいてもいいけど」
「照くん、」
「あれ、もうひーくんタイム終わり?」
「…ひーくん」
「いいね、結構好きかもその呼ばれ方」
広い背中に抱きついたら軽々と持ち上げてくれた。
首筋に顔を埋めて照くんの香りを体の中に充満させる。
「仕事終わりだから汗くさいよ」
「ひーくんの、においがする」
「…それどっち?」
「いい匂いのほう」
「本当に?」
「うん。ずーっと嗅いどきたい」
「へんたーい」
「いいよ、変態で。ひーくん限定」
「いいんだ」
「うん、いい」
「…あんまかわいいと連れて帰るよ」
「逆に連れて帰ってくれないの?」
「…いや、うん、連れて帰りますけど」
その返答に満足してもっと彼に擦り寄った。
照くんの家に着いておんぶされたまま靴を脱いで、散らかったパンプスは彼が揃えてくれた。
そのまま寝室へ直行。
「ひかるくん」
「ひーくんがいい」
「…服、」
「うん。脱がしてる」
「なんで」
「おんぶとか甘えられて。耳元でしゃべられて、首に顔埋められて…ここまで我慢したこと逆に褒めてほしい」
ブラウスのボタンを慣れた手つきで外していく。
ボーッとする頭はだんだんその気になって私も彼の服の中に手を入れた。
「いっぱい好きって伝えるね。もういいって言われても俺が満足するまで言うから」
「わたしも、いっぱい好きって伝える」
唇が重なり合って、指を絡めて、2人で愛に溺れていった夜だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2069人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「SnowMan」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - みんみんさん» 初泣きいただきました！私の話で推しが変わるとしたら、私の力がすごいということですね(黙れ)隠しきれない才能が(炎上しろ)こちらこそ今年もどうぞよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (2023年1月5日 16時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 泣いちゃいました！今年初泣きだ（笑）読み始めてすぐ『あのお話の照くんだ』とわかりました。向こうでは切なかった分、甘々で幸せな彼が見られて嬉しかったです。もう大好き！推しが変わりそうです←それは言い過ぎかも😝今年もよろしくお願いします💙 (2023年1月5日 1時) (レス) id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - きゃべさん» あけましておめでとうございます。コメントありがとうございます☺︎涙ちょちょぎれキュンをお届けできてよかったです。これからもぜひよろしくお願い致します♩ (2023年1月4日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
きゃべ(プロフ) - あけましておめでとうございます！きゃべと申します。初コメント失礼します♪作品全て拝読させて頂きました！キュンが止まらなくて夜中から涙出ました！！極上のキュンをありがとうございます！これからも作品楽しみにしています♡ (2023年1月4日 0時) (レス) @page43 id: a9704cc907 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 裕美さん» あけましておめでとうございます！コメントありがとうございます。控えめに言って嬉しすぎます( ⸝⸝ ̫ )次回もよろしくお願い致します♩ (2023年1月1日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年12月23日 15時
