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「うわ、もうこんな時間」
「本当だ…。すっごい時間経ってる」
ラウのスマホにチャットの通知が来たのをきっかけに今の時間を知った。
もう2時間以上話してる。
「家どの辺?電車使う?」
「電車。まだ乗れるよ」
「駅まで送る」
「ありがとう」
あんなに話したのに駅に向かうまでの道のりもおしゃべりが止まらない。
あの頃もこんな感じだった。
ほぼ毎日一緒に登下校してるのに目的地に着くまでずっとしゃべってる。
再会してたった数時間で、会えなかったり話せなかったりした時間を全部チャラにできたんじゃないかと思うほど。
「じゃあまた。連絡するね」
「私も連絡する」
「あとー…コーヒーショップ行くから。Aが出勤の時に」
「恥ずかしいから来なくていいって」
「あえて店内でお願いしますって言うね。仕事してるのが1番よく見えるところで飲むから」
「やりづら!」
「んふふ。…あ、電車」
「…うん。そろそろ来るから、行くね」
「またね」
「また、」
いつ会えるかわからないさよならが込められていたあの時とは違う。
いつでも会える、連絡できる。
嬉しくて久しぶりに笑顔になった。
「笑ってる」
「嬉しいから」
「ずっと言おうと思ってたんだけどさ」
「うん」
「泣いてるより笑ってる方がかわいいから」
「!」
「だからさ、20歳の誕生日までに泣き虫卒業しなね」
「ばかにしてる」
「ほら、早く行かなきゃ電車乗れなくなっちゃうよ?」
誤魔化されて、背中を押されて、改札の方へ。
「じゃあまた」
手を振ってくれる彼に小さく同じ動作をしてホームへ続く階段を駆け上がった。
ひとつ段を踏み外してこけそうになって、後ろを振り返ったら振っていた手を上げたまま目を丸くしている彼がいた。
セーフ、とジェスチャーで伝えて残りの階段を登りきる。
今度は踏み外さないように慎重に、だけど急いで。
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涼-suzu-(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます。続きが見たいとおっしゃっていただけて嬉しいです。これからもそう言ってもらえる作品作ってくぞー！おー！← (7月16日 7時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュン切なくなりました、このお話しの続きみたいです (7月15日 21時) (レス) @page46 id: 05f782ac8f (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます。一気読みでもちょい読み(とは)でもなんでもOKです！笑 ぜひこの後もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (2022年11月27日 0時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - キュンキュン通りこしてギュンギュンしちゃいましたー♡ちょっと出遅れたけどその分一気読みできて大満足です。ラウちゃん良かった〜♪引き続きカラフルシリーズ期待してお待ちしています。 (2022年11月26日 0時) (レス) @page44 id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。キュンとほっこりでもち様の心を癒せていたら嬉しいです。これからもぜひよろしくお願い致します☺︎ (2022年11月21日 21時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年11月14日 15時
