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＿
ベッドの中で素肌のまま抱きしめあった。
ぽかぽかしていてすぐにでも寝てしまいそう。
「大丈夫?」
「ん、」
「寝そうじゃん。服着よ?絶対朝寒い」
「いい、このままで」
「だーめ」
「わかった。服着るから。でもあと3分だけこのままがいい」
「…仕方ないなぁ」
逞しい彼の胸板に顔を埋めると、優しく後頭部を撫でる手が心地いい。
「ラウ、心臓の音力強いね」
「握りこぶしくらいの大きさっていうじゃん。そう考えたら俺の結構大きくない?」
「その分ドキドキも大きいってことか」
「ラウール強く生きてます」
「ふふ、なにそれ」
「Aの心臓はちっちゃいね」
私の手を握って自分の隣に並べるから同じようにこぶしを作る。
「俺がずっと守ってくから」
そう言って手を開くと私のこぶしを包み込んだ。
それにキュンとして体温が上昇するのを感じた。
「…なんか恥ずいね」
「ふふっ」
「恥ずいの俺だけか」
「うん」
「無意識に少女漫画の主人公がするようなことしてる自分が怖いわ」
「そうなの?」
「我に返った時の、俺何言ってるんだろうっていう感情が半端ない」
「いいよ。私よろこんでるし」
「あ、嬉しかったの?」
「当たり前。好きな人にずっと守ってくって言われたらキュンとするし嬉しいよ」
「それなら、まあ…よかった、うん」
「ラウだってミルクみたいに甘い」
「え?」
1時間ほど前のやりとりを思い出したのか自分の匂いを嗅ぎ始める。
「そうじゃないよ」
「…」
「ラウそのものがミルクみたいに甘いってこと」
「…そうですか」
そう言って親指と人差し指で鼻の頭を少し摘んだ。
これはラウが照れた時にする仕草。
「はい、約束の3分が経ちました。服着ましょうね」
起き上がってベッドの下に散らばった衣服を拾う。
それを受け取らずに着せてよと強請ると子どもかよと笑いつつも着せていく。
自分も服を着たら、ベッドの中で再び私を抱きしめた。
「明日…っていうか今日のデートに備えて寝よっか」
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」
おでこにキスをしてくれた彼は、ミルクよりもずっと甘いかもしれない。
終わり
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涼-suzu-(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます。続きが見たいとおっしゃっていただけて嬉しいです。これからもそう言ってもらえる作品作ってくぞー！おー！← (7月16日 7時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュン切なくなりました、このお話しの続きみたいです (7月15日 21時) (レス) @page46 id: 05f782ac8f (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます。一気読みでもちょい読み(とは)でもなんでもOKです！笑 ぜひこの後もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (2022年11月27日 0時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - キュンキュン通りこしてギュンギュンしちゃいましたー♡ちょっと出遅れたけどその分一気読みできて大満足です。ラウちゃん良かった〜♪引き続きカラフルシリーズ期待してお待ちしています。 (2022年11月26日 0時) (レス) @page44 id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。キュンとほっこりでもち様の心を癒せていたら嬉しいです。これからもぜひよろしくお願い致します☺︎ (2022年11月21日 21時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年11月14日 15時
