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＿
「はい、お疲れ様」
「…ありがとう」
私の仕事が終わる5分前、ホットのキャラメルラテをもう1つ頼んで店を出ていったラウ。
すぐ近くで私のことを待っていてくれて、キャラメルラテをくれた。
「多分ちょうどいい温度になってると思う」
Aは猫舌だから、と微笑んだ。
なんか…彼氏みたい。
「なんかあった?」
「なんで?」
「仕事終わるまで待ってるって」
「んーん。せっかく来たから家まで送ろうかなーって」
「…そっ、か。ありがとう」
「いーえ」
寒そうにポケットに手を突っ込んでマフラーで鼻まで顔を埋める彼を見て、あの日聞けなかったことを聞いてみる。
「ラウってさ、好きな人…いる?」
「…え、なに急に」
「深い意味はなくてね。誕生日の時ラウの家泊まり行ってさ、ノート見たの」
「ノート?」
「うん。女の子が隅っこに落書き?してて」
「…。あー、栞里か」
栞里。
ひとりごとのように呟いた知らない女の子の名前。
モヤモヤが増していく。
「で?その子が俺の好きな子なんじゃないかって?」
「…うん。そう」
「なるほどねぇ」
「…」
「ないしょ」
「え、」
「好きな子はいるけど、その子かどうかは内緒」
「教えてくれないの!?」
「うん。教えなーい」
「…私とラウの仲なのに」
「んふふ。でも、好きな人がいることは誰にも言ってない。知らないのAだけじゃないから」
「だからいいってことじゃないのにぃ…」
「じゃあ1個だけ」
「…?」
「栞里は同い年で同じ科の子。苗字が一緒って知って仲良くなったの」
「そうなんだ…」
「とりあえず今日はそれだけ教えとく」
家の前に着いたら、また連絡するねと彼が帰っていく。
私は心の中のモヤモヤが消えないまま彼が見えなくなるまで手を振った。
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涼-suzu-(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます。続きが見たいとおっしゃっていただけて嬉しいです。これからもそう言ってもらえる作品作ってくぞー！おー！← (7月16日 7時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュン切なくなりました、このお話しの続きみたいです (7月15日 21時) (レス) @page46 id: 05f782ac8f (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます。一気読みでもちょい読み(とは)でもなんでもOKです！笑 ぜひこの後もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (2022年11月27日 0時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - キュンキュン通りこしてギュンギュンしちゃいましたー♡ちょっと出遅れたけどその分一気読みできて大満足です。ラウちゃん良かった〜♪引き続きカラフルシリーズ期待してお待ちしています。 (2022年11月26日 0時) (レス) @page44 id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。キュンとほっこりでもち様の心を癒せていたら嬉しいです。これからもぜひよろしくお願い致します☺︎ (2022年11月21日 21時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年11月14日 15時
