83 ページ39
＿
玄関で唖然として立ち尽くしているとインターホンが鳴り響き我に返る。
「はーい」
「出るのはやっ!」
「玄関にいたから」
「そんなに俺に会いたかった?」
「いや、さっき両親が出ていったからその余韻」
「そこは嘘でも会いたかったって言えよ」
「会いたかった。…すごく」
「…!ん、俺も」
「1週間会わないだけで…こんなに寂しいとか、聞いてない」
「ふは、聞いてないってなんだよ」
翔太くんに抱きつけば優しく抱き締め返してくれて右へ左へゆらゆら揺れる。
「帰ったら一緒に風呂入ってぎゅーして寝るか」
「いいいっ、一緒にお風呂はあの」
「ばーか冗談だよ」
「でも…ぎゅーはして寝たい」
「ぎゅーだけ?」
「え、」
「ちゅーもしていい?」
「…!やだ聞かないで」
「なんで?」
「恥ずかしいの!」
「ふふ、ほんとかわいい」
琥珀糖みたいなのはどうやら声だけではないらしい。
彼そのものがただただ甘ったるい。
その甘ったるさが妙にクセになってハマっていくんだ。
「今日からまたよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく」
手を繋いで家を出てバイクに跨りなんの躊躇いもなく彼の逞しい背中に抱きついた。
「んじゃちゃんと捕まっててね」
「はーい」
もう聞きなれたエンジン音と共に遠ざかっていく我が家。
今日からまた彼と同居生活が始まる。
どんなことが待っているのかと考えて高鳴る心臓はきっと彼の背中に伝わってしまっていることだろう。
Fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「SnowMan」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - 七桃さん» ありがとうございます。After Storyとおまけの間ですか…？ご想像にお任せいたします♡笑 たしかに初めては全部君だけですね！笑 (2022年10月22日 0時) (
レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
七桃(プロフ) - っ、すー、すきなんですけど！！？！？！？（歓声）After Story とおまけの間の出来事が知りたいです（おまわりさーん）他Gですけど、なんか初心初心なあの曲が脳を流れました。はじめては全部君だけ〜♩（思いっきり別J） (2022年10月21日 17時) (レス) id: 224ce8b2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 修羅さん» こちらこそありがとうございました。お粗末さまです← 甘くて変態…最高の褒め言葉ですね。笑 次回もぜひ楽しみにしていてくださいませ( ⸝⸝ ̫ ) (2022年10月19日 8時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
修羅(プロフ) - after storyまで…ありがとうございました😭美味しくみさせていただきました😋やっぱり甘かったし、ちょっと、いやだいぶ変態でしたね笑 完結お疲れ様でした‼︎ 次のメインは誰でしょうか…楽しみです！🤗 (2022年10月17日 23時) (レス) id: 23779c598a (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - うてぃさん» こちらこそありがとうございます。甘々なしょぴまるくんとの甘々な同居生活。いつでも読み返してあげてください☺︎︎︎︎ (2022年10月17日 22時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年10月11日 16時
