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お昼ご飯の時間のアナウンスがグラウンドに響く。
それを聞いて下ろしてくれると思いきや、私を抱きかかえたままどこかへ歩き出すさっくん。
「さっくんご飯…は?」
「その前に行くとこあるでしょ」
連れてこられたのは救護テント。
私たちを見た保健の先生は佐久間くんヒーローみたいねなんて楽しそう。
「んー、ちょっと腫れてるね…」
リレーあるのに、どうしよう。
「この子最後にリレーあるんで、包帯で固定してもらえませんか?」
さっくんが真剣な顔で先生にお願いする。
それを見て私もお願いしますと頭を下げた。
「リレー出るの?」
「…出ます。出たいです」
「痛みがひかないようだったら辞退するって約束できる?」
「…はい」
先生と約束をして包帯で固定してもらう。
固定した部分はしっかりと靴下で隠した。
「さっくん、ありがとう」
「いーえ。でも先生が言ってたように無理しちゃダメだからね?」
「…ん」
「本当は俺も止めたいんだけど、ここで無理矢理止めたら…俺の事嫌いになっちゃうっしょ?」
「…ならない」
「!…じゃあ」
「とは言いきれない」
「おい!」
さっくん本当は無理矢理止めても私が言うこと聞かない頑固な人って分かってて何も言わないでくれたんだよね。
「ふふ。嘘だよ。さっくんいつも私の事理解してくれてて、嬉しい。本当にありがとう。リレー、応援してくれる?」
「当たり前じゃん。転けたらまたお姫様抱っこして助けるね」
「それは…恥ずかしいから転けないように頑張る」
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涼-suzu-(プロフ) - 佐久間担さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年4月5日 21時) (
レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間担 - 大丈夫です！私もきゅんきゅんしました！さっくんっぽくて可愛いなと思いました！ (2022年4月5日 17時) (レス) @page26 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2021年11月3日 7時
