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＿
「きれいだね」
「うん、すごく」
「まあこっちのサクラの方がきれいだけど」
「…」
「およ?」
「うるさい」
「にひひっ。照れてる」
「必殺デコピン」
「いてっ!このやろっ」
「きゃーっ」
「待てーい!」
ずっと、この関係が続けばいいと…思っていた。
この時までは。
「おっはよー!でやんす!」
「はいはいおはよ」
私の名前は佐倉A。
この春、無事に高校2年生になれました。
「つーめーたーいー」
朝からうるさいこのピンク頭は佐久間大介。
中学の時からの同級生。
「いつも通りです」
「そんなぁ」
唇を尖らせて拗ねる彼は私の手からスクバを取ってさっきまで乗っていた自転車のカゴに入れる。
「…どーも」
「あぁ!さっちゃん今、佐久間さんにキュンとしたでしょーっ!?」
「さっくんにキュンとするわけないじゃん」
…しましたけど何か?
悔しいから絶対言ってやんないけど。
「えー…ざーんねんっ」
苗字が似てる私たち。
私たちはお互いを"さっくん""さっちゃん"と呼んでいる。
「あ、そういえば今日夢にさっくん出てきた」
「え!どんな夢!?」
「入学式に2人であの大きな桜の木を見上げててきれいだねーって言うの」
「うんうん」
「そしたらさっくん、こっちのサクラの方がきれいとか私に言ってきて…」
「んでんで!?さっちゃんはなんて返したの!?」
「無視した」
「現実でも無視されたのに夢の中でも!?ひどくない!?佐久間さん泣いちゃうっ!」
「泣け泣け〜置いてくぞ〜」
「やだぁ!」
ずっと友達としてここまでやってきたのに今更言えるわけないよね。
好き、だなんて。
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涼-suzu-(プロフ) - 佐久間担さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年4月5日 21時) (
レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間担 - 大丈夫です！私もきゅんきゅんしました！さっくんっぽくて可愛いなと思いました！ (2022年4月5日 17時) (レス) @page26 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2021年11月3日 7時
