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茶色くしんみりした木々が少しずつピンク色に染まっていく季節。
私は体育館でうずうず。
…早く卒業式終わんないかな。
最後のホームルーム。
教室で涙する担任とそれを見て笑うクラスメイト。
だけど、担任の話が終わる頃にはみんな泣いて友達と離れてしまう寂しさを分かちあっていた。
「…来た」
解散後、走って駐車場へ向かう。
見慣れた車の運転席から出てきた彼に近づいて抱きついた。
「うわっ!ちょ、ちょっと!一応前に勤めてた学校だからねっ!?他の人に見られたらっ」
「うるさい、細かいことはいいの」
「全然細かくないけど!?…まあ、うん。卒業おめでとうA」
「ありがと。…亮平」
「…先生をつけなさい」
「もうつけなくていいもーん」
「あ、置いて帰ろ」
「え!うそ!やーだー!」
先生を好きになった当初はこんな風になれるなんて思ってなかった。
今思えば、先生との関係に変化が現れたのはエメと出会ってから。
あの時エメを家族に迎え入れてなければ先生と結ばれることはなかった。
これって、猫の恩返しってやつかな?
エメには感謝の気持ちでいっぱいだ。
とりあえず、今日はいつもよりおやつ多めにしてあげよっと。
私を置いて運転席に乗ろうとする先生は私が立ち尽くしているのを見て拗ねてると思ったのか焦り出す。
「ちょっと、冗談だよ?」
ただ、いろんなことを思い出して浸ってただけなのにな。
「ねえ先生」
「…なに?」
「大好き」
「俺も、大好きだよ」
これからは恋人として、たくさん楽しい思い出作ろうね、阿部先生。
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涼-suzu-(プロフ) - shoさん» こちらこそこの作品を見つけてくださってありがとうございます(՞ ܸ. .ܸ՞)"キュンをお届けできてよかったです。 (2023年2月25日 14時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
sho(プロフ) - すごく引き込まれて一気に読みました。キュンキュンが最後までとまりませんでした。この作品を読めた事に感謝です。 (2023年2月25日 13時) (レス) @page50 id: 342ef15a76 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mireさん» コメントありがとうございます！このセリフを絶対入れたいと思っていて書きながらここだ…！って自然に入れられたのでそう言っていただけて嬉しいです♪ (2021年12月5日 17時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
mire(プロフ) - 最高でした。阿部ちゃんの「ううん、からかってない」がもうMVが走馬灯のように頭に流れてキュンが止まらなかったです。これからも作品楽しみにしてます。 (2021年12月3日 15時) (レス) @page45 id: e802057471 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ﾕｶさん» コメントありがとうございます！書いてる私も胸が苦しかったです(笑)もちろんニヤニヤもしました☆(やめろ)阿部先生に恋したくなったらまたいつでもここに来てください。 (2021年11月3日 6時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2021年10月20日 7時
