Sweet Sunny! (ページ29)

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…言ってしまった。

フワッと体の力が抜けてふらつきそうになるのを足で踏ん張って耐える。

冷やかして囃し立てる生徒たちの声。

麗奈はキャーキャー言いながら凛に抱きついていて、凛は鬱陶しそうにしている。

教室からはよく言ったぞー!なんて声も聞こえてきて、みんなこっち見てるけどたこ焼きは大丈夫なの?なんて意外と冷静だった。

「あほ!」

「え、あ、あほ…?」

そう言った康二くんへと視線を動かす。

「何ひとりでかっこつけてんねん!」

生徒を割ってズンズンと一直線にステージへ向かってくる康二くん。

「かっこつけてないよ、いっぱいいっぱいだもん」

ステージ真下に着いた康二くんに視線を合わせたくてしゃがみこむ。

「…先言われたら、俺がかっこつかんやないか」

「先にって…?あっ」

康二くんは軽々とステージに上がってきて私からマイクを奪う。

「俺もAちゃんのこと好きやで。…付き合ってくれる?」

大きく頷くとたくさんの祝福の言葉と割れんばかりの拍手。

いつの間にかステージに上がってきた凛と麗奈に抱きしめられる。

「おめでとう。よかったじゃん」

「A〜!よく頑張ったぞ〜!」

「あぁ!お団子くずれちゃうっ」

どうしよう。

私、すごく幸せだよ。