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「…え、なに?私が男とご飯行くのやなの?」
「…」
「…?」
「…いやです」
少し唇を尖らせて私に聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声でそう言った。
胸の奥がキュンと音を立てて彼のことを愛おしいと思った。
「…っ、うわぁ!」
だから頭を撫で回してやった。
「なんだー?お姉ちゃんが知らない男にとられるのがいやかー?そうかー」
「べつにそんなんじゃっ!ちょ、やめてくださいっ!」
「かわいいやつめ〜」
「…」
諦めて無抵抗になったヒカルくんの頭を気が済むまで撫で回して、律花のところへ戻るために玄関へ向かう。
「んじゃ、留守番よろしく!」
「待ってください」
「ん?」
「…連絡先、」
そう言ってスマホを差し出してきたヒカルくん。
そこにはチャットのQRコードが出されていて急いでスマホを取り出して読み込んだ。
「登録できたよ。ありがとね」
「…帰る時連絡ください」
「え?」
「…心配、なんで」
「ふふ、うん。分かった」
ヒカルくんに行ってきますと手を振って玄関のドアを閉める。
律花の元へ走る前、もうとっくに落ち着いたはずの心臓がなぜか妙に高鳴っていた。
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涼-suzu-(プロフ) - 珈琲さん» 全然気になさらなくていいですし謝らないでください!好きですの4文字でしっかり伝わってきましたよ♪笑 またコメントお待ちしております(貪欲) (2022年4月3日 21時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲 - 涼-suzu-さん» 前のコメントのやつマジですいませんでした(泣)「好きです!!」のあとにもうちょい付け足そうと思ったら間違えてエンターキー押しちゃったんです(泣)うわ、終わったって思ったら返してくださって、、、良い人すぎか?!!!!本当にすいませんでした(泣) (2022年4月3日 17時) (レス) id: e8bc115cef (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 珈琲さん» コメントありがとうございます。私も好きです!(ちがう) (2022年3月5日 12時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲 - 好きです!! (2022年3月5日 7時) (レス) @page44 id: aa93871d5a (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - かじられリンゴさん» コメントありがとうございます!好みだなんて…嬉しいです。たくさん登録してください(とは)私の絵が仕事しているのであればよかったですw最後までよろしくお願い致します♪ (2022年2月28日 20時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2022年2月27日 12時