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「え、ちょっ、」
「ほらゲーム集中して」
彼女の手の上からコントローラーを握って操作する。
「このタイミングでこれ押すといいよ」
黙り込んで俯いたAちゃんの顔を覗き込むと真っ赤に染まっていて唇をキュッと結んでいた。
「あーらら」
「…今見ないで」
「無理よそんなかぁいい顔してんのに。ちゃんと見せて」
「やだ！帰る！」
「なんでだよ。ダメに決まってんじゃん」
じたばたしだしたAちゃんを制御して強く抱きしめる。
あの頃は帰るって言われればじゃあまたねとしか言えなかったのに。
「泊まってよ、明日休みなんだし」
今の俺にはこんなことを言う権利だってある。
大人しくなった彼女からコントローラーを奪いテーブルに置く。
そして縛られた前髪を解き、顔を両手で包んだ。
火照った頬と潤んだ瞳が俺の理性を削っていく。
「ちゅーしていい？」
「や、んっ」
「ん…拒否権なし」
「…じゃあ聞くな」
悪態をつく彼女にもう一度唇を重ねてその柔らかさを堪能すれば彼女がゆっくりと俺の首に腕を回してきた。
こんなことをされるのは初めてで、その場に彼女を押し倒してしまった。
「なんでそんなことすんの。興奮するし我慢できなくなるじゃんか」
「…言い方、変態」
とか言いながら首に回した腕を外す気配はない。
「辰哉」
「はぁい」
「もっと、きす、して…？」
「…！」
噛みつくようなキスをして舌で彼女の唇をこじ開ければ応えるように舌を絡めてくる。
震える手で彼女のボディーラインをなぞり服の中へ手を侵入させようとしても何も抵抗しないから自分で制御した。
「…いいの？」
「…付き合ってるんだから悪いことないでしょ、別に」
「やばい緊張する」
「なんでよ」
「Aちゃんのこと大事すぎて…どう抱けばいいかわかんねぇ」
「…百戦錬磨の深澤辰哉なのに」
「なんでAちゃんまで阿部ちゃんみたいなこと言うんだよ」
「ホントのことでしょ」
「…」
「…優しくしてよ」
「…もちろん」
「あと、」
「うん？」
「これからは、私だけにして…？」
「…！当たり前じゃん。こんなに好きなんだから」
Aちゃんからそんな可愛い言葉が聞けると思ってなくてニヤけが抑えきれない。
多分今、めちゃめちゃ気持ち悪い顔してんだろうな。
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涼-suzu-(プロフ) - かりんさん» コメントありがとうございます！おわかりいただけただろうか…(微笑)ということでせーので言うよのアノ曲をイメージしました☆本気出したふっかさんを書くなら大人の恋愛かな…と思いまして…。そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年2月5日 22時) (
レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - コメント失礼します その距離わずか、3cmは5枚目シングルイメージとのことでしたが、これは僕の彼女になってよイメージですかね！！？😳アオハルシリーズとは違った大人な恋愛もいいですね🤭 (2022年2月5日 18時) (レス) @page28 id: 48bd583dd7 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - nさん» 毎回最高神回は最上級の褒め言葉過ぎて私にはもったいないですが実はめちゃくちゃ嬉しいです。笑 次の作品もぜひよろしくお願いします♬︎ (2022年2月3日 17時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
n - どの作品も読ませていただいてますが毎回最高！神回！ってなりながらお話楽しませて頂いております🥺🤍特に深澤さんのお話が好きなので今回メインで嬉しかったです！今後も応援しております！ (2022年2月3日 13時) (レス) id: 6e085ae475 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゅん助さん» なぜ謝るのですか！もっとコメントしていただいてもいいんですよ？(図々しいわ)いつも嬉しい言葉をくださってありがとうございます。これからもみなさまが想像できちゃうお話を書けるように精進いたしますので応援よろしくお願いします♬︎ (2022年2月2日 15時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年1月28日 17時
