検索窓
今日:50 hit、昨日:93 hit、合計:715,544 hit

ページ10

_


「あ、そうだ」


彼女は何かを思い出したようでテーブルの上に置いていた小さな紙袋を手に取った。


「これ、どうぞ」

「…?」


俺、誕生日…はもうちょい先だよな?


「その…迷惑かけたから、お詫び」


受け取って分かった。

彼女の家に入ってからずっといい香りがしていて、正体はこれだったのかと。


「一緒に飯行ってくれたらそれでいいって言ったのに…」

「やっぱりそれじゃ私の気が済まない」

「そっか。うん。ありがと」

「よく行く石けん屋さんでね、この匂いがなんだか…翔太くん、ぽいなって思ったから気に入ってもらえたら嬉しいな」


そう言って目を伏せて微笑むA。

俺がいないところで俺のことを考えて俺のために選んでくれた事実にニヤけそうになる。


「気に入るに決まってんじゃん」

「ふふ。まだ使ってないのに?」


おかしいなぁもうって笑う彼女がどうしようもなく愛おしくなった。


「…ごめん」

「…っ、!」


あー、さっきは我慢できたのになぁ。

そう思いながらAを自分の腕の中に収める。


「ちょっとだけ、こうしてていい?」


Aは何も返事をしなかったけれど俺の胸元をキュッと控えめに掴んで肩に頭を預けてきた。

俺は、抱きしめる力を少しだけ強くした。

Scene19→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1178 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2736人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涼-suzu-(プロフ) - ピカンチ★さん» 大洪水…それはせきとめていただきたいですが難しいですかね?笑 こちらこそありがとうございます。よかったら続編も読んでください♪ (2022年3月24日 15時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
ピカンチ★(プロフ) - きゅんきゅんの大洪水!最高でした!ありがとう❤️ (2022年3月23日 23時) (レス) id: 7ecf4502c1 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゅん助さん» コメントありがとうございます!私の中でこの2人をカップルにするならあざとい策士のふっかと天然のあざといさっくんって感じなので(伝われ)それがうまく表現できていたら嬉しいです。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - さーちゃんさん» コメントありがとうございます!ふかさくのお話をもっと見たいとおっしゃっていただいたのでふっかサイドの気持ちでも書いてみっか!といいきっかけになりました(*^^*)ニヤキュン(とは)できてよかったです! (2022年1月29日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - けいちゃんさん» こんばんは。コメントありがとうございます!ふっかのリアコ感出せてましたか…?こういうお話を書くのは初めてだったので不安でしたがそう言っていただけて安心しました。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涼-suzu- | 作成日時:2022年1月18日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。