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＿
「ほら、Aも隠れてないでっ！」
「わっ、」
高野の後ろに隠れていた子が、高野に背中を押されて前に出てくる。
ん…？
なんだこの胸騒ぎ。
「え、えっと、1年生のAA…です。よ、よろしくお願いします」
1年にこんな子いたっけ？
そう思っていたらお辞儀して顔を上げた彼女と目が合って心臓が高鳴る。
透き通るような白い肌にライトブラウンの瞳が、胸のざわつきを大きくしていく。
すぐに目を逸らされたけれど、俺は彼女から目を逸らすことができずしばらくずっと見つめていた。
「なべ〜？」
「なに？」
部活終わり、ふっかがニヤニヤしながら俺のところへやってきた。
「今日、調子悪かったな？」
「…そんな日もある」
「お前、惚れたろ」
「は！？」
「Aちゃんだよっ」
「…そんなんじゃねぇし」
「でもずっと見てたじゃん」
「いや、なんか…1年にあんな子いたっけな、って」
「あの子、成績優秀な特進クラスの子だとよ。美紅情報」
「そりゃわかんねぇはずだわ。でもなんで高野はそんな頭いい子と仲良いわけ？」
「えぇーなんか入学式の時にAちゃんのこと見て、可愛いから友達になりたくて声かけたって」
「ふは！ナンパかよ！」
「いやまじでやってることそうだよな」
「たっくんお疲れ様〜」
そこにやってきた高野とA。
「おー、美紅。お疲れ」
「もう帰る？一緒に帰ろう」
「はいはい。Aちゃんは？方面一緒？」
「んーん！この子は逆なの！ね？」
「え、あ、…はい」
「あ、そうなの？じゃあなべ送ってやれば？」
「は、」
「えっ」
「んじゃねばいばぁい」
帰ってしまったふっかと高野。
残された、俺とA。
「えっと、」
「！か、帰ります！失礼します！」
「あ、…」
思いっきり頭を下げてふんわりとシャンプーの香りを残して走り去ってしまった。
「…逃げ足、早すぎだろ」
彼女の香りにギューッと苦しくなった胸元を掴む。
「一目惚れ、ね」
俺の心に、恋の花の種がひとつ蒔かれた瞬間だった。
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涼-suzu-(プロフ) - ピカンチ★さん» 大洪水…それはせきとめていただきたいですが難しいですかね？笑 こちらこそありがとうございます。よかったら続編も読んでください♪ (2022年3月24日 15時) (
レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
ピカンチ★(プロフ) - きゅんきゅんの大洪水！最高でした！ありがとう❤️ (2022年3月23日 23時) (レス) id: 7ecf4502c1 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゅん助さん» コメントありがとうございます！私の中でこの2人をカップルにするならあざとい策士のふっかと天然のあざといさっくんって感じなので(伝われ)それがうまく表現できていたら嬉しいです。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - さーちゃんさん» コメントありがとうございます！ふかさくのお話をもっと見たいとおっしゃっていただいたのでふっかサイドの気持ちでも書いてみっか！といいきっかけになりました(*^^*)ニヤキュン(とは)できてよかったです！ (2022年1月29日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - けいちゃんさん» こんばんは。コメントありがとうございます！ふっかのリアコ感出せてましたか…？こういうお話を書くのは初めてだったので不安でしたがそう言っていただけて安心しました。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年1月18日 0時
