Scene01 ページ2
＿
「はぁ〜もう疲れたぁ〜動けなぁい」
「さっき休憩したばっかりですよ？」
「Aちゃん相変わらず鬼ねぇ」
「どこがですか！」
キッチンにある机に突っ伏している彼はカフェ白雪のオーナーかつ店長の深澤辰哉。
彼は同じ高校に通っていた同級生でバスケ部のキャプテン。
私は友達の高野美紅に連れられてそこにマネージャーとして入部して深澤くんと知り合ったわけ。
そしてここ、カフェ白雪はよくバスケ部の溜まり場になっていた。
元々深澤くんのお父さんが経営していたけれど高校を卒業するちょっと前に不幸事があり、このお店を残したいと大学に行くのを辞めた彼が急遽跡を継ぐことに。
私は当時、調理系の大学に通うことが決まっていたため深澤くんに頼まれてここでキッチンスタッフのアルバイトをすることになった。
大学を卒業してからは正社員として雇ってもらってる。
「なーんか部活の時のこと思い出すわぁ」
「今思い出に浸らなくていいので仕事してもらえます？」
「いいじゃんちょっとくらい」
今お客さんいないんだしと机に伏せたまま動こうとしない。
「みんな元気かなぁ」
高校を卒業してもう7年が経つ。
未成年だった私たちはもうとっくに大人になった。
「集まったりしないんですか？」
「いつも集まろって声かけてくれてた照が結婚しちゃったし、子ども産まれたからなぁ」
岩本照も高校の同級生でバスケ部員。
そして美紅の彼氏。
今はもう旦那さんだけど。
「深澤くんが声かけたらいいじゃないですか」
「え〜俺そういうの苦手なの。知ってるでしょ？」
「いや、知りませんよ」
「Aちゃん声かけてみてよ」
「…無理です」
「…ナベがいるから？」
「…」
「あら、もしかしてまだ…」
「いや…もう大丈夫です」
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涼-suzu-(プロフ) - ピカンチ★さん» コメントありがとうございます！何回でも読んでにやけに来ていただけると嬉しいです(貪欲) (2022年3月24日 15時) (
レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
ピカンチ★(プロフ) - 口がにやけて奥歯がむず痒いです！素敵なお話に出会えて嬉しいです！続き読みにいって参ります (2022年3月23日 22時) (レス) @page48 id: 7ecf4502c1 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - いくらさん» コメントありがとうございます。しょぴまる頑張りますので最後まで見届けてあげてください…！ (2022年1月13日 0時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
いくら - 面白いです！しょっぴーがんばれ！！ (2022年1月12日 21時) (レス) @page23 id: d9e219f567 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - のるーんさん» お心遣いありがとうございます…m(_ _)m期待に添えられるか分かりませんが最後まで楽しんでよんでかいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします！ (2022年1月9日 4時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年1月8日 0時
