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「ピアスが、どうかした?」
「んーん。開いてるんだなぁって、それだけ」
「ママに開けられた」
不意に翔太くんから出てきたママという単語に笑いそうになる。
意外すぎる。
「…なに」
「いや、」
「なんだよ気になるだろ」
「お母さんのこと、ママって呼んでるの可愛いなって」
「は!?え!?俺いま…」
「うん、ママに開けられたって」
両手で顔を覆って声にならない声を出している翔太くん。
髪をかけたままの丸出しの耳は真っ赤に染まっている。
「…呼び方変えるタイミング、見失ったんだよ」
恥ずかしそうにゴニョニョとしゃべるからわざと聞こえないふりをして顔を近づけた。
「ん?なに?なんて?」
「おまっ!聞こえてんだろっ!」
ガバッと顔を上げた翔太くんと至近距離で目が合う。
と思えばすごい勢いで前を向いて目を泳がせる翔太くん。
サイダーを手に取って開けようとする。
「それ、私の」
「…」
静かに置いて自分のを取るとキャップを開けて、落ち着いて吹きこぼれることのなかったサイダーをゴクゴク飲んだ。
あっちーなんて言いながら手で顔を仰ぐ翔太くんを横目に私もサイダーを飲んだ。
帰りはバイクで家まで送ってもらった。
翔太くんにバイバイをしてまだ半分残ったブルーサイダーを片手に家に入る。
「今日はデートしてきたの?」
「え!ち、ちがうよっ!」
家に入るやいなや夜ご飯の支度をしているおばあちゃんにキッチンから声をかけられる。
「あら、翔太くんいい子よ?」
「それは、そう、だけど」
「それとも学校に好きな人がいる?」
ここで、昨日ラウールくんに連絡しようと思っていたことを思い出す。
あんなに毎日ラウールくんで頭いっぱいだったのに、忘れてたなんて。
「…内緒」
今までの私なら絶対におばあちゃんにラウールくんを見せびらかしてこの人が好き!って伝える。
でも、なぜかそれはできなかった。
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aya(プロフ) - シリーズ読み直し月間♡担当様に辿り着きまたもうはうはなってます\(//∇//)\ほんとこのお話大好きで、一番読み返しています💙最後のヤキモチやきちゃん可愛いすぎからの〜急に出てくるオスみがやばいです(〃ω〃)ぐはー (9月18日 19時) (
レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - SNさん» ありがとうございます。ちょっと不思議なお話はなかなか書かないので、どうかな？と思いましたがそう言っていただけて嬉しいです！ (8月6日 11時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
SN(プロフ) - 初めて感想書きます！主さんの書く小説は、全部最高すぎます!!!このお話もファンタジーの要素が最高すぎて号泣しました。これからも頑張ってください!! (8月5日 18時) (レス) @page38 id: 1341639bc7 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 月夜見(つくよみ)さん» コメントありがとうございます。私もついに人を泣かせる物語を書けるように…(調子乗るな)応援ありがとうございます。これかろもよろしくお願いします♪ (2022年6月11日 13時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(つくよみ) - 初めて感想書きます！！最後の目覚める所見て、もうボロボロ泣きました…。感動系＋結ばれる話、自分物凄く弱いんで、泣きました(二回目)主さんの書く小説好きなので、これからシリーズ読んで行こうと思います！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2022年6月10日 19時) (レス) @page39 id: 10b0189fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2021年11月29日 10時
