32 ページ32
_
帰りの車は行きと同じようにお兄ちゃんの運転。
あの後のことは、ずっとドキドキしてあまり覚えてない。
昨夜の涼太先輩の体温とか匂いとか…涼太先輩と目が会う度に思い出してはモヤモヤ。
涼太先輩、私の気持ち知ってるのに、どういう気持ちで一緒に寝たんだろう。
隣に座っている涼太先輩の顔を盗み見るけど、分からない。
前を見れば手を繋いでいる2人。
というか渚が無理やりお兄ちゃんの手を握ってる感じ。
…あのー、私たちがいること分かってますか?
車の中でも元気にキャッキャと楽しんでいる渚を見ていると段々ぼやけてくる視界。
「眠くなってきた?」
「え、あ…ちょっと、だけ」
えへへと笑うと涼太先輩が私の頭を自分の肩に寄せる。
「俺の家着くまで寝てていいよ」
「だっ、だいじょーぶですっ!そんなっ、」
そんな事を言った私だけど涼太先輩の頭を撫でる手が優しくてしっかり寝ていた。
そして気がついた時には涼太先輩の家の前だった。
「すいませんっ、重かったですよね」
「んーん。全然」
シートベルトと外してお兄ちゃんにお礼を言うと荷物を持って車を降りた。
…もうバイバイか。
「またね、Aちゃん」
「また、」
窓を開けて涼太先輩に手を振る。
遠のく涼太先輩に後ろを振り返れば私たちが見えなくなるまで見届けてくれていた。
722人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - 村瀬さん» コメントありがとうございます!残り話数が少なかったので短いAfterStoryになってしまったのですがいかがでしたか…?次の作品もぜひ!楽しみにしていてください!(自分でハードルあげるタイプの人間) (2022年1月5日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - まさかこの小説の続きが見れるなんて…!!超感激です!!これからも涼さんの小説楽しみにしています。 (2022年1月5日 21時) (レス) @page50 id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゅん助さん» コメントありがとうございます。お兄ちゃんの視点からのお話も面白いかもしれませんね(¯v¯)考えてみます! (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - なおひとさん» こちらこそありがとうございました! (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん助(プロフ) - ニヤニヤしながら読んでしまいました!!ハピエン最高です!!💓これ兄sideも読みたいです✨素敵な作品ありがとうございました😊✨ (2021年11月25日 10時) (レス) @page46 id: 25f5a7cb9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涼-suzu- | 作成日時:2021年11月13日 9時