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グランピングをする場所に到着してお兄ちゃんと涼太先輩と別れて部屋に行く。
するとすぐにドアがノックされて渚が開けるとお兄ちゃんがいた。
「ナギ、一緒に…その辺散歩行かね?」
「え、舘様は…?」
「いや、まあ、うん。大丈夫だよ」
お兄ちゃんはチラッと私を見て歯切れの悪い返事。
「行ってきなよ」
「A…」
「お兄ちゃんと友達が目の前でイチャイチャしてるの誰が見たいのよ。ほら、いったいった」
「でも…」
「夕飯の準備までには帰ってきなさいよ」
「なにそのお母さんキャラ」
「ふふ、行ってらっしゃい」
渚は少し心配そうな顔をしながらもお兄ちゃんに手を引かれて部屋を出ていった。
お兄ちゃん、涼太先輩と来たのに早々にほったらかすなんてどういう神経だ?
まあそれだけ渚のことが好きってことか。
…いいなぁ、愛されてて。
そんな黒い私をかき消したくてホットミルクを作って部屋の外にあるベンチに座る。
まだ昼間だけど山の中は少し寒い。
綺麗に色付いた紅葉がヒラヒラと私の膝の上に落ちてきて空にかざす。
「綺麗だね」
声のする方に目を向けると涼太先輩がいた。
「隣、座っていい?」
「…どうぞ」
少し距離をあけて座るのは涼太先輩の心遣いからなのか今の私たちの心の距離なのか。
「…コーヒー飲みます?」
「あ、お願いしていい?」
部屋に戻ってコーヒーができる間、心を落ち着かせる。
大丈夫。
いつも通り話せばいい。
深呼吸をして涼太先輩の待つ場所へ。
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涼-suzu-(プロフ) - 村瀬さん» コメントありがとうございます!残り話数が少なかったので短いAfterStoryになってしまったのですがいかがでしたか…?次の作品もぜひ!楽しみにしていてください!(自分でハードルあげるタイプの人間) (2022年1月5日 21時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - まさかこの小説の続きが見れるなんて…!!超感激です!!これからも涼さんの小説楽しみにしています。 (2022年1月5日 21時) (レス) @page50 id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゅん助さん» コメントありがとうございます。お兄ちゃんの視点からのお話も面白いかもしれませんね(¯v¯)考えてみます! (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - なおひとさん» こちらこそありがとうございました! (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん助(プロフ) - ニヤニヤしながら読んでしまいました!!ハピエン最高です!!💓これ兄sideも読みたいです✨素敵な作品ありがとうございました😊✨ (2021年11月25日 10時) (レス) @page46 id: 25f5a7cb9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2021年11月13日 9時