【BTS】前世で泣き虫だった俺は、どうやら今世では泣けないらしい。

Tail 29 目覚め ページ43

You side
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ユンギがあまりにも気持ち良さそうに寝ているのを見ると、ナースコールを取る事すらも気が引けて、
此奴が起きるまで待つか。
と、決めてしまった。
とりあえずマネージャーにはせめて連絡を入れようと、マネージャーにカトクを送ると、丁度ユンギが目を覚ましたらしく、
YG「んん…、」
と、眠そうに身を起こすので
貴「おはよ、ユンギヤ。」
と、声を掛けてやると、幻を見るかの様に此方を見るので笑ってしまった。
貴「俺は幽霊か何かかよw」
と、笑って彼を見てみると、ぼろぼろと涙を零していてぎょっとした。
YG「馬鹿、馬鹿野郎……」
良かった…と、言って控えめに抱きついてくるユンギ。
貴「おー、ごめんな迷惑かけて」
優しく抱きしめ返すと、俺の存在を確かめる様に力が強くなったので、
貴「ちょ、流石に苦しいぞw」
と、言ってナースコールを手に取り、ボタンを押した。
看護師に幸いな事にどこにも不備はないと教えてもらい、安堵した。
きっと俺はまだここにいれる、という安堵なのだろう。
日も高く昇り始めた頃、他のメンバー達がなだれ込む様に入ってきた。
一斉に此方へ飛びついては、全員泣いてるという何とも説明し難い状況になった。
一部の人の目にはクマが見えた。
かなり心配されてたか、申し訳ないな。

別に退院しても問題ないと医師が言ってくれたので、見事退院。
宿舎まで帰って来れたは良いのだが、マンネラインが離れてくれない。全く。
正しく言えばマンネラインにプラスしてホソガ。
今もホソガとグガ…巷で言うチョン兄弟に挟まれたままテレビを見てる。
HS「そーだ！ヒョン、セルカ撮りましょ」
そう言ってスマホを此方へ向けてくるホソガ。
貴「えらく急だな。何事？」
HS「Armyがセルカ見たいって言ってたからです！」
貴「Armyが？……あー写真上げたしな、そりゃ顔見たくなるか、良いぞ。」
HS「やった！」
個人的にハマってる片方の口角だけ上げた笑顔でピースする。
ナルシストな訳じゃないけどこの笑顔かっこいいんだよ。うん。

貴「よし、ちょっとリハビリがてら踊るわ。」
JK「え、俺も行きますヒョン！」
HS「あぁぁ〜っ、待って下さい俺も踊ります〜っ」
JM「え、じゃあ僕も！」
TH「俺も行きます〜」

結局今日は俺の周りにずっとこの四人が居た。

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