片思いの始まり【高校生nb×dt】２ ページ2
おととい。
「涼太ー、弁当一緒に食おうぜ」
「ごめん、亀梨君と食べようと思って。あ、翔太も一緒に来る？」
「……い、いや、いい……」
昨日。
「涼太、一緒に帰ろうぜ」
「あ、ごめん。亀梨君と約束があって」
今日。
「前にやりたいって言ってたゲーム買ったんだけど、お前もやる？」
「やる」
「おぉ。じゃあいつがいい？今日？」
「来週以降いい？今週末亀梨君と服買いに行く」
「……来週からテスト期間じゃね……？」
おい亀梨先輩強すぎねーか！
放課後の教室でぼうっと宙を眺める。
別に俺はひとりぼっちとかじゃない。
仲良しグループにいて、自分で言うのもなんだけど、クラスの中心人物。
なんだけど、寂しい気持ち。になってる。
「しょうがねーよ。舘さん夢中になってるじゃん。ああいう時って他の事なんにも手ェつかなくなるもんじゃん」
「……それ俺の事も？」
「うん」
樹のフォローも何も意味が無い。
亀梨君が強すぎて、何一つ勝てる気がしない。
俺の主人公感は……勇者だとしたら、レベル何だろう。
「じゃあ俺行くわ。カノジョの部活が終わったから」
「…………」
「プッ……睨んでんじゃねーよ。ごめんて」
俺は何で教室に残り続けてるかっていうと、特に意味は無い。
用事ないし、やる事ないけど、すぐに帰りたくない時って、ない？
俺今それ。
むなしい。
ん？早めの足音が近づいてくる。
俺にはそれが誰だか分かった。
「……あれ、翔太……？」
「――涼太……」
バタバタと教室に戻ってきたのは、涼太だった。
何、どうしたの。亀梨先輩はどうした？
え、ちょっと……
「涼太……？」
「……んー？」
こっちに顔を向けようとしない。
涼太の席は隣の列の、俺より右斜め前。
疲れたように座って、机の中をガサゴソ探って、ノートやジャージをカバンにねじ込む。
様子がいつもと違うし、
俺、空気感でもう分かってるし、なんなら見ちゃったんだよね。
「何で泣いてんの」
「泣いてねーよ」
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Nika(プロフ) - 初めまして。コメントありがとうございます！嬉しいです……！オチをabさんに頼りすぎかと思ってたところ、そう言って頂けて安心しました笑これからも堂々とabさんをオチにさせて頂きます。 (2021年6月30日 1時) (
レス) id: 02e60c3b26 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！！どのお話も好きですが、見逃してないよシリーズがツボすぎてしんどいです笑笑 最後のabさんもジワジワきたきて面白すぎます笑笑 これからも楽しみにしてます！！ (2021年6月30日 0時) (レス) id: 1b6921f188 (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - viviさん» はじめまして。コメントありがとうございます！癒やされて頂けたようで嬉しいです！更新遅くて心苦しいですが、また楽しんで頂ければ幸いです！ (2021年4月26日 4時) (レス) id: 6a2f5a0421 (このIDを非表示/違反報告)
vivi(プロフ) - 初めまして。素敵なお話ありがとうございます。ほっこりnbdtにめちゃ癒されました！ (2021年4月25日 21時) (レス) id: 80a7e31eb9 (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - まやらさん» ありがとうございます！ユルい話ばかりですが；少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年10月4日 18時) (レス) id: 97411aa216 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nika
| 作成日時：2020年9月16日 13時
