２２：Side 青 ページ22
あれから散歩はなくなった。
まぁ、俺が誘ってないんだけど。
それでも別に、話すときは普通に話したりしてる。
違和感はある。
もう、１話目に戻りつつある。
あれから色々思い返してみて、
その後の俺達の違和感に気付いて、
反省点はあるよ。
あの時、俺は満足するべきだったの。
あんまり自分を責めたくないけど、
涼太は無理してたんだって、分かるの。
俺はわがままだし。
いつも自分の事を棚に上げて、
正論みたいにつっこむだけ。
涼太はそれを分かってるけど言わない。
涼太は何も聞かず俺に付き合ってくれて、
んで、やっぱり俺は勝手にまた疎遠にして、
それに対しても、もう何も言わずに、また付き合ってくれるの。
涼太を振り回してしまってるんだよね。
良くないとは思ってるけど、
そんなに悪く感じてない。
ひでぇな俺。
……だからかなぁ。
涼太が俺に対して何かつっこむとか、コメントするとか、最近はもうほぼ無くない？
目を合わせても一瞬だけ。
それがきっと、涼太の俺に対する返事なんだ。
相手にしないよって事なんだ。
ただね、本当、お前を困らせたくは無かったの。
でもその一方で、俺を意識して困ってるお前を見たかった。
マジで迷惑かけちゃったなって思ってる。
目黒から聞いたわ。
“いつも通りの舘さんだった”って。
それも悔しいの。
お前が、俺に興味ないのは知ってるけど、
“俺の気持ち分かってて、平静でいられるんだ”って。
……何だよ。
……終わらせなきゃいけなくなったじゃん。
そんでこういう時に限って、お前と２人きりで会えるんだな。
「涼太」
共同スペースでスマホ見ていた涼太が振り返った。
いつもと同じ、あんま表情無く、続きを待ってる。
俺がどんだけ心臓バクついてるか分かる？
普段言わない事いうのって、マジで体力使うんだぞ。
「……今度さ、連れて行きたいとこあんだけど、行かね？」
「え、どこ？」
聞くなよ。ささやかな演出したいんだよ。
「――分かった」
分かったんだ。
そんで俺がもう話す事ないって事も分かって、涼太は荷物をまとめ始めた。
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Nika(プロフ) - Sさん» ありがとうございます！そういったコメントを頂けると、こちらも何度でもキュンキュンします！そんなコメントを下さるS様の方が最高です！泣 (9月13日 16時) (
レス) id: 4ac685f542 (このIDを非表示/違反報告)
S - 何回読んでもキュンキュンします､､､ 最高です！ (9月12日 1時) (レス) @page9 id: 9c31734f1d (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - aytuさん» ありがとうございます！次の作品内容は完全に未定ですが、きっとまた「〇×赤」になります。また私の妄想と自己満足がお気に召して頂けたら嬉しいです。 (2020年8月24日 8時) (レス) id: 1bf233ec58 (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - ゆうみさん» コメントありがとうございます！自分でも書いてて赤様が男らしいなぁと思ってました。それでも楽しんで頂けたようで良かったです。私が書く赤様は右固定なので、すいませんそこだけよろしくお願いします^^;次の作品でも楽しんで頂けたら幸いです。 (2020年8月24日 8時) (レス) id: 1bf233ec58 (このIDを非表示/違反報告)
aytu(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きです！素敵な作品ありがとうございます。新作も楽しみです。 (2020年8月24日 0時) (レス) id: f27aee443f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nika
| 作成日時：2020年5月8日 0時
