7話 ページ8
抵抗したりしたが、気付いたら知らない部屋で広くて柔らかいベッドに座っていた。
手枷や足枷はついていなくて、首輪がついているだけだった。
でも鎖では繋がれていなかった。
途中で知らない人…狐の仮面を付けた女性が入ってきて手を伸ばしてきたから怖くて抵抗した。
少し悲しそうに、何処か分かっていたかのように手を引いた。
そっと部屋から出て行ったけれど、手は暖かかった。
吸血鬼は冷たいはずだからあの人は人間…？
じゃあなんでいるんだろう。そういう考えを振り切って、今は逃げることに集中することにした。
6人でどうやって逃げるか話し合った。
丁度届く高さにダクトがあるからそこなら行けるだろう。
協力してよじ登って探索を続けた。
時間が経って、漸く玄関らしき場所を見つけた。
ダクトから降りると開けようとして試行錯誤してみる。
だが一向にあかない。なんで？
まるで扉では無いような、鋼の壁を叩いてる感覚だ。
そして突然首がチクリ、としたと思えば、体から力が抜けてふらりと床に倒れた。
振り返ると他の5人も倒れていて、あの吸血鬼がくるり、と引き返す様子が見えた。
動けないまま、蝙蝠に少し前までいた部屋のベッドに寝かされた。
ふかふかの広いベッドが6つになっていた。
ダクトはもう塞がれていた。
今度は扉が開くとさっきの狐の仮面をつけた女性がワゴンを持って入ってきた。
inr「お粥です。麻痺が治りましたら食べてくださいね。私を含めた人間の使用人が作ったものですので毒はありませんよ。後でワゴンを取りに行きます。」
丁寧にお辞儀をして帰っていった。
どうして人間がいるんだ？
なんて考えていればみんな揃ってお腹が鳴った。
あの人は悪い人じゃなさそうだし…
なにより空腹に抗うのは難しい。
久しぶりに食べるちゃんと味のついたお粥はとても美味しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
魔猫 奏 - 黒灰白有無％さん» 読んで下さりありがとうございます！ある程度良くなっては来たので来週までには復活できそうです…！(なんか別の症状出たり再発しなければだけど…) (2023年2月11日 7時) (
レス) id: 7c369c8504 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 作品楽しませていただいたます！面白くてめちゃ好きですあと、あの、本当に無理はしないでくださいね、お大事にして下さいゆっくり休んで下さいね (2023年2月11日 1時) (レス) @page17 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
魔猫 奏 - メレンゲさん» ありがとうございます！気まぐれ更新ですが頑張ります！ (2023年1月15日 7時) (レス) id: acc2362812 (このIDを非表示/違反報告)
メレンゲ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！続きがとても楽しみで仕方がありません!!無理をしない程度に更新、頑張って下さい！応援しています!!!! (2023年1月14日 22時) (レス) @page6 id: 14f90d3c10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：魔猫 奏 | 作成日時：2023年1月14日 20時
