並盛の幸運ガール。2［家庭教師ヒットマンREBORN！］

85話 ページ38

私がそう聞くと、ライラさんはふふっと笑うと、

ライラ｢これはね、私達カルパファミリーがある英雄の槍を模して作った物なのよ。｣

と言った。

A｢ある英雄…？うーん…槍…本多忠勝くらいしか分からないです。｣

ライラ｢あら渋いチョイスしたわね。違うわよ、聞いた事ない？ゲイ・ボルグって。｣

ゲイ・ボルグ？

A｢それって人の名前ですか？名前的には外国ですよね。私、あんまり世界史得意じゃないから…｣

ライラ｢あらそうだったの。それじゃ説明するわね！ゲイ・ボルグというのは、ケルト神話に出てくる大英雄、クー・フーリンの使っていた槍よ。投げれば30の矢に、突けば30の棘に破裂し相手を襲う。…刺された者は必ず死ぬとまで言われている槍よ。｣

私はそれを聞いて真っ青になった。いや、私殺しとかしたくないし…

母｢安心しなさい。ゲイ・ボルグとは言っても私達が作ったのはそれよりも格段に殺傷能力が低いものだ。象も1発で眠らせることの出来る睡眠薬の成分が入っているだけさ。｣

だけ!?

ライラ｢塗ってあるんじゃ無くて、槍そのものが睡眠薬として機能するのよ！この槍をつくる為に何年研究室に籠ったか…｣

86話→←84話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す