外に出られてわくわく系男士に成り代わってしまった件について。[刀剣乱舞]

9話 ページ10

なんか凄い怠いな…
ま、あんだけ泣いて寝てれば怠いのもしょうがないかな。

ちらりと横を見ると薬研は険しい顔をしていた。イライラしている、よね？

A｢薬研兄さん、｣

薬｢…！お、目覚めたか。飯食べれるか。｣

少し顔が和らいだ、かな？

A｢は、はい。｣

薬｢今丁度持って来たんだちょっと待ってろ。用意する。｣

と後ろを向いた薬研に声を掛ける。

A｢あの、薬研兄さん、なんでそんなに険しい顔をしているんですか？｣

もしかして私なんかした！？

薬｢…なんでもない。秋田は分からなくていいんだ。｣

なるほど？つまり私のせいの可能性が出てきたな。

A｢何でもなくないです。僕、兄弟が険しい顔をしていたり、悲しい顔をしていたら、辛くなります。…その顔をさせている理由が僕のせいなら尚更、です。｣

そう言うと、薬研は私の方を見た。

A｢…僕、もう嫌なんです。みんなが辛い顔をするのも、笑顔じゃないのも。｣

私と出会った人全員が幸せになればいいのに。なんて。

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