プロローグ ページ1
※気分が害される恐れがあります。
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コツリ コツリと響く足音。誰か。なんて簡単に想像がつく。この足音の持ち主は、｢私は今ここにいるよ｣と言うのを遠回しに伝えるのが好きなのである。…いや、少し語弊があった。正確にはその足音に怯える私が好きなのだ。
サディストと言った方がわかり易いだろうか？こんなおかしな人間でも私にとっては窮地から救ってくれた命の恩人なのだから世の中何があるかわからないものだ。
｢やあ、元気にしていたかな？｣
柔和な言葉遣いと物腰。胡散臭い笑顔を抜きにすれば一瞬で幼い子も飛び付くであろうと思う。
A｢…あまり。｣
｢確かに顔色は青白いし、呼吸も浅いね。ああ、血が足りていないのか。昨日はやり過ぎたかな。いやぁ、君は反応がいいからついね。それに血に濡れている姿が綺麗だから。｣
恍惚とした顔をそっと私に寄せてくる。私は見計らったように、奥歯に仕込んでいた物を噛んだ。白目を剥きビクビクと痙攣をし始めた私を見てその人はハッとする。
｢っ！こら、口に入っているものを出しなさい、出せ！出すんだ！｣
ぐらりと体が傾く。ああ、もう駄目だろう。振り返って見るととんでもない人生だった。せめて来世というものがあるのなら、普通の幸せがある人生がいいな。
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a tear(プロフ) - こだぬきさん» 毎回コメントありがとうございます！次も頑張ります♪ (2018年12月6日 23時) (
レス) id: f1e0dd0ec0 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 完結おめでとうございます！次回の作品も楽しく読ませて頂きます！ (2018年12月6日 22時) (レス) id: d065086080 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 次回作も楽しみに待ってます♪ (2018年12月6日 21時) (レス) id: b0a07a41f5 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 完結御目出度う御座います！次回作も楽しみにしてますね！ (2018年12月6日 20時) (レス) id: e1459da1b7 (このIDを非表示/違反報告)
a tear(プロフ) - こだぬきさん» ありがとうございます！ご期待に添えられるよう頑張ります！ (2018年10月30日 19時) (レス) id: f1e0dd0ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a tear | 作成日時：2018年10月23日 20時
