[刀剣乱舞]懐大好き男士に成り代わってしまった件について。

お話8 ページ11

その後、虎を撫でていたら、薬研が来て、

薬｢信濃。持って来たぞー｣

優しい香りが漂ってくる。

A｢わぁ！ありがとう薬研！｣

薬｢いや、別にどうってことねぇよ。ちゃんと食べれるか？｣

A｢食べる事？うん出来るよ！｣

ほらっ！というようにぱくっと一口食べた。

A｢ほ、ほら！た、食べられた…でしょっ！｣

凄く懐かしい味がしたんだよね。小さい頃、風邪引いた時おばあちゃんがくれたお粥に。だから、涙が止まらないや。

薬｢！泣きたい時は思いっきり泣いた方がスッキリするぜ。｣

と、薬研が言ってくれて、糸がプツリと切れたように泣き出してしまった。


泣きながらお粥を食べて、薬研はその間私の背中をとんとんと優しく叩いてくれていた。

A｢ん……もう大丈夫。｣

お粥は、少し量が多くて、半分位残してしまった。

A｢…ごめんなさい。｣

薬｢いや。いいんだ。ちゃんと食べれるって分かったからな。｣

と話していると、障子の外から声が聞こえた。

五｢あ、あの、虎さん知りませんか？｣

五虎退の虎ここにいたんだった。忘れてた…

A｢いるよ！その声五虎退だよね？入っていいよ。｣

おずおずと言ったように障子が開かれ、ひょこっと五虎退が顔を出した。

五｢虎さんの面倒見てくれてありがとうございました！そういえば、本丸の皆さんが信濃兄さんに会いたがって居ましたよ。｣

薬｢どうする？信濃が行きたいなら俺っちたちも着いてくが。｣

A｢分かった。俺も、皆に会いたいしお礼もしたい。｣

皆が私の目の前にって事でしょ？やばいな、心臓持つかな…

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