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第4話 ページ5

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朝食の後、みんなそれぞれ自分の持ち場に戻っていく。

訓練所に向かう者、監視室に向かう者、城下に向かう者...

そんな中、私は朝やり残した書類の続きをしに書記長室へと向かっている。
そういえば、コネシマさんの分もやらないといけないのか...
でも仕方ない、あれは私が勝手に言ったことだし。


shp「あ、A先輩」

『ん?あ、ショッピ君』


顔を上げれば、彼はうぃっす、と手を挙げた。
ショッピ君は、私が唯一君呼び、かつ、タメ口で話す人。
彼は、私と2つしか歳が変わらず(彼の方が年上だが)、本人からも「呼び捨てタメ語で」とお願いされているため、せめてもの君付けにしている。


shp「なにしてるんですか?」

『書類の続きやるから、書記長室行くところ』

shp「俺も一緒に行っていいすか」

『もちろん』


これは、一緒に書類をやってくれるということでいいんだろうか。もしそうならありがたい。







shp「うわ...書類の量えぐいっすね」


書記長室に入った途端、私の机に積まれている書類の山を見て彼はそう言う。
もともと書記長の机に積まれていた書類は私が朝やろうと思って自分の机に置いていたため、私の机にはえげつない量の書類が置かれている。


『んーまぁ最近我々国(うち)と仲良くしようとする国増えてるみたいだしね』

shp「今俺暇なんで、手伝いますよ」

『ほんと?じゃあ僕の分少し手伝ってもらおうかな』


まさか、自分から手伝いますなんて言われるとは思っていなかった。本当、頼れる後輩だ。
ショッピ君に書記長の席に座ってもらいながら、私は自分の書類の山から少し分ける。


shp「先輩って、女の人みたいな字書きますよね」

『...そう?』

shp「なんか、丸っこいっていうか...」

『褒め言葉として受け取っておくね』

shp「あ、もちろん褒めてますよ。綺麗な字やなーって」

『ありがとう』


...これは、本当によく言われる。まぁ、事実、私は女だけど。
ここからどう話題を変えようか悩んでいれば、すぐそこから真剣に書類に記入する音が聞こえてくる。
チラッと彼を見れば、黙々と書類を進めていた。

ボールペンが紙の上を走る音だけが響く部屋も、悪くない。

気付けば、私たちは書類の記入に没頭していた。

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作品ジャンル:恋愛
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_ - 好きです、この作品を作ってくれてありがとうございます (2023年1月30日 21時) (レス) @page6 id: 029def3e61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Suu | 作成日時:2023年1月24日 9時

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