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第3話 ページ4

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sho「A、ちゃんと食べなあかんで?」

『自分が食べられる量を頂いてます』

zm「なんやA、食べてへんのか」


少し遠くの席にいるゾムさんが反応してしまった。
まずい、朝から食害は...


『心配いりませんよ、ゾムさん。ゆっくり頂いているだけですので』

zm「そうか...食欲無くなったら言ってな!」


彼の言葉に、冷たく笑って返す。
食欲が無くなったなんて言ったら無理やり口に押し込まれるに決まっている。...それだけは回避せねば。

...なんて、内心少し焦っていれば、総統が口を開いた。


gr「お前ら、よく聞いてほしい」


さっきまでうるさかった幹部専用食堂は、彼の言葉で一気に静かになる。


gr「近接第二部隊に観光客(スパイ)がいるらしい」


sho「え、俺んとこやん」

gr「昨日、他国のアドレスに繋がる通信があったようでな。詳しくはロボロから頼む」

rbr「昨日ちょっと通信障害があってな。調べたら発信元はうち(我々国)なんやけど通信先が違う国の回線が見つかったんや」

『どこの国かは?』

rbr「まだそこまではわからへん。でも、そういうことがあったんは事実や」

ut「ここ最近は平和やと思っとったんやけどなぁ」

em「怪しい人を見つけ次第、逐一報告って感じですかね」

tn「まぁ、そうするしかないやろな」


たしかに、ここ数ヶ月は観光客(スパイ)の噂も聞かなければ戦争もしていない。
そのせいで総統が不満をこぼすほどだった。


gr「とりあえず、近接第二部隊の奴らは要注意だ」

総統の言葉に、みんなうんうんと頷く。

zm「あれ、A、全然減ってないやん」

ゾムさんが、急に食事の話題に戻す。

『ちゃんと頂いてます』

zm「しゃあないなぁ...俺が食べさせたるわ!!」

『......』


ゾムさんはそう言うとニマニマしながらこっちにやってくる。
あ...終わった...朝は特にお腹が空かないというのに!!

総統と他の幹部の憐れむ目が痛い...
仕方ない...こうなったら押し付けるしか...


『あ、ゾムさん、コネシマさんが昨日、明日の朝はいっぱい食べたいなぁって仰ってましたよ』

zm「え、マジで?」

kn「あ?おいA、嘘は『後でコネシマさんの書類やっときます』」

kn「...」

shp「ブフッ...w」

zm「シッマぁぁ!今いっぱい食べさせたるからな!!」


コネシマさん、書類やるから許してください...
結局、コネシマさんがターゲットになったところで、朝ご飯はお開きになったのだった。

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作品ジャンル:恋愛
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_ - 好きです、この作品を作ってくれてありがとうございます (2023年1月30日 21時) (レス) @page6 id: 029def3e61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Suu | 作成日時:2023年1月24日 9時

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