無慈悲な彼は女の子（軍パロ）【d！】 (ページ25)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:17,925 hit

第23話ページ25

.

ht「...久しぶりの戦争だね」

『そうですね。特に問題もない日々が続いてましたし』

ht「Aは、今回も見廻り？」

『はい、その予定です』

...そう、私は、戦争で前線に立つことはあまりない。

城内の見廻りをして、セキュリティを突破し侵入してきた者がいれば、その場で殺すか地下牢にぶち込むかするだけだ。
私は主に拷問を専門として仕事をしているが、それなりに戦術は会得しているのである。

以前、書記長に『前線で戦いたい』と何度も言ったものの、結局首を縦に振ってくださらなかったのは、よく覚えている。

ht「たしか、リーテンって領土が欲しいからスパイ送ってきたんだっけ？」

『はい、そうです。...彼らは、嘘はついていなかったはずです』

ht「_____本当に、それだけなのかな」

『...と言いますと？』

ht「ちょっと疑問に思ってさ。ただ領土が欲しいだけなら、わざわざ我々国(うち)を狙う必要無いんじゃないかなぁ、ってね」

『まぁ、それはそうですが...』

たしかに、それには同感できる。
でも、拷問の際、彼らは嘘をついているようには感じられなかった。
...これでもし、彼らが嘘を貫き通していたのなら、それは見抜けなかった私の落ち度だ。

ht「まぁ、我々国(うち)が負けることはないでしょ」

『油断は禁物ですが、その可能性は高いと思います』

ht「じゃあ、俺たちも準備しようか」

『そうですね』

席を立ち、彼が歩き始めるのと同時に私もそれに続く。

ふと振り返れば、西側には暗雲が立ち込めていた。

______どこか、嫌な予感がする。

_________________________________

こんにちは、作者です。

保存できていなかったらしく、下書きがほとんど吹っ飛んだので、萎えています。
それに伴い、更新頻度も少し下がります。

では、失礼致します。