君はいつも救世主。II

俺がいるから ページ34

「なんで、こんな頑張ってるのに、」



「おん、Aはめちゃくちゃ頑張れてるで」



「頑張ってきた意味、わかんなくなっちゃう」




「努力は裏切るで、当たり前みたいに」




「………………っ、」




「どんなに頑張っても勝負はつくし、出来ない事やってあるやん。やけど、絶対力になってるから。無駄なんかやないで、Aのやってきた事は」





「…………意味ある？」




「もちろん。絶対どこかで役に立つ時がくるから」




「…………………………ん、」




「笑いたくなかったら、無理して笑わんでええよ、





その代わり、笑える時は思いっきり笑え、な？」






人はたくさん仮面を付けていて




いつしか自分でさえも"本当の自分"が分からなくなってしまうほど。





"ありのままの自分って何？"




"素直って何？"




無理して笑顔の仮面貼っつけて、落ちそうなのを頑張って支えて。




そんな毎日にいつかは逃げたくなる日がくる。




だからこそ、"大切な人"がいると思います。




家族でも、友達でも、推しでも。




"ありのままの自分"が分からなくなってるなら、



"ありのままの自分"が嫌いなら、



その仮面のままでもいいから、その中で飛びっきりの笑顔が出来ますように。




「俺はずっとここにおるから」




「…………うん、ありがと」




「あ、Aの本音聞けて嬉しかったから……また、誘ってな」




「なにそれ……(笑)ふふ、わかった」









．








"俺に守らせてください"って言われる日も遠くはない……かも？

お知らせ→←俺がいるから

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す