俺がいるから ページ33
神山智洋×日々のお疲れ
「神山、」
「お、Aやん。どした？」
別部署の神山くんと白藤ちゃんは同期。
新社員同士で飲み会した時に仲良くなって、遊びに行く中だったんだけど、ここんとこ2人とも忙しくて中々会えなかったんだよね。
「………………今日、夜、行ける？」
「…………おん、ええよ。迎え行こか？」
「……っ、ありがと」
声に力が入ってたから、なんかあったんかな〜って察する神山くん。
「「カンパーイ」」
「なん頼もっか？うわ、唐揚げ美味そ」
「……頼む？なんでもいいよ」
「…………A？」
周りの声がうるさい居酒屋を敢えてチョイスした神山くん。
一生懸命明るく話しかけてみたけど、元気が無くて。
メニュー表パタンって閉じてAちゃんに優しく声掛けるんだよね。
「……顔上げてくれるか？」
「うん、ごめん」
そう言って上げた顔はいかにも無理して笑ってて。
それを見て心臓が締め付けられる。
「なんかあった？しんどなったか、？」
「…………うん(笑)ちょっとね(笑)ほら、食べよ食べよ！」
どう見ても空元気なのに、なして無理して笑うんやろ、って神山くんが苦しくなって。
「A、もうやめとき」
「やだ、飲む」
今日はAちゃんのお酒を飲むスピードが早くて、慌ててとめる。
これ以上Aちゃんが壊れないように、急いでお会計してお店出てきちゃったけど、これからどうしよっか。
「…………A」
「も、ほんとやだぁ！！1人にしないでっ、おねがい、」
「A」
「……っなに、」
外に出て寒い風に当たって酔いが少し冷めたのかな。
「……俺んち、来る？」
「…行く、」
そう答えて神山くんの手を握るくらいだから、まだ酔ってるのかもね。
「おじゃましまーす……」
「はい、どうぞ」
とりあえずソファーに座らせて、お水を飲ませる神山くん。
ここまでずっと手を繋いで帰ってくれたんだ。優しいね。
「…………なんかあったんやろ、」
「…………」
「話したくないんやったら、無理に言わんくていいから」
「いっぱい失敗していっぱい怒られた。挫折した。バカにされた。転んだ。さんっざんな1日だった」
「……そっか。頑張ったな、」
一気にそう吐き出すから、ビックリしたけど、話してくれたことが嬉しくてAちゃんの頭撫でちゃう神山くん。
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colorful(プロフ) - 桃りんごさん» すごく嬉しいコメントありがとうございます！同じ話を別視点で書いているのですが、そのせいで1つのストーリーがめちゃくちゃ長くなってしまうのかなぁ…分かりにくいかなぁ…と思っていたところでした(笑)そう言ってくださって嬉しいです！ありがとうございます♪ (2020年1月5日 0時) (
レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
桃りんご - めちゃめちゃ面白いです！表現が上手くて凄い分かりやすくて最高です(笑)これからも更新楽しみに待っています！ (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0721983257 (このIDを非表示/違反報告)
colorful(プロフ) - ゆのさん» リクエストありがとうございます！了解です(´◇｀)設定等ご希望ありましたらいつでもお知らせください！ (2019年11月30日 8時) (レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの - 楽しみに読ませて頂いています！「ありがとうでいいから」のエピソードにあった照史くんの食中毒の時のお話が読みたいです。もしリクエスト大丈夫であればお時間ある時に書いて頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: e3fbf7b6ee (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - colorfulさん» ありがとうございます！ (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8b470e4b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miracle | 作成日時：2019年8月3日 0時
