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Aに付いて行くと、現場は慌ただしかった。



「Aさん!こっちです!」


スタッフさんが俺たちを引きずるように控え室に連れていく。


途中、心配そうな共演者の皆様が見えたから、俺が立ちどまることにした。


「神山が迷惑かけました、すみません」


「大丈夫ですか?キツそうで心配で……」


「重めの貧血やと思います、あ、あと、今日まで神山がお世話になりました!またお礼させてください、」


「いえいえ、こちらこそ、今は神山くんのところに行ってあげて?」


「ありがとうございます!失礼します、!」



暖かい愛も貰って、神ちゃんの所へ。



神山「っ…………Aっ……、」


白藤「うん、来たよ、大丈夫やからね」


桐山「もんちー、どこがキツいんか言えるか?」


神山「っはぁ……息、苦しいっ……、」


白藤「酸素吸入器使おっか、淳太くん取ってくれる?」


「ほい!」


白藤「ありがとう!神ちゃん、酸素送るからね〜、ゆっくり息吸ってなぁ、」


神山「んんっ…………っすぅ、はぁ、」


白藤「そうそう、上手やで、照史、汗拭いたげて」


桐山「了解〜!」


神ちゃんはAにぐたっともたれかかっとる感じで。


これは点滴せなあかんやろし、水も飲ませんとあかんやろうな。


パッと後ろを向くと、スタッフさんも共演者の皆様も、凄く心配そうにこちらを見つめてる。



「神ちゃん落ち着いてきました、ホンマにありがとうございます、」


「……何かできることありませんかね、」


「んー……あ、やったら、声掛けお願い出来ますか?少し情緒不安定な所があって、多分凄く責任を感じてもうてると思うので……いっぱい褒めてあげてもらえると嬉しいです、」


「分かりました!」


めっちゃええカンパニーの方に出会えたなぁ、神ちゃん。



「神ちゃん、カンパニーのみんなが来てくれたで、」


神山「ん…………ぁ、」


心配そうに覗き込む皆さんと、目を大きくする神ちゃん。


酸素吸ってるからあんま上手く喋れへんけど、"ありがとう"って言いたいんやと思う。


「神ちゃんほんとに凄かったよ!俺、一緒に舞台に立ちながらも感動したもん!」


「今日までよく頑張ったね、凄く良い役者さんだから、また共演させてね」


「ゆっくり休んでね?私たち神山くんのファンだからね、応援してるよ、!」



沢山の声をかけてもらって、神ちゃんもふわっと笑った。


点滴の時泣き叫んでて、別の意味で応援されてたけどな(笑)

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colorful(プロフ) - 桃りんごさん» すごく嬉しいコメントありがとうございます!同じ話を別視点で書いているのですが、そのせいで1つのストーリーがめちゃくちゃ長くなってしまうのかなぁ…分かりにくいかなぁ…と思っていたところでした(笑)そう言ってくださって嬉しいです!ありがとうございます♪ (2020年1月5日 0時) (レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
桃りんご - めちゃめちゃ面白いです!表現が上手くて凄い分かりやすくて最高です(笑)これからも更新楽しみに待っています! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0721983257 (このIDを非表示/違反報告)
colorful(プロフ) - ゆのさん» リクエストありがとうございます!了解です(´◇`)設定等ご希望ありましたらいつでもお知らせください! (2019年11月30日 8時) (レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの - 楽しみに読ませて頂いています!「ありがとうでいいから」のエピソードにあった照史くんの食中毒の時のお話が読みたいです。もしリクエスト大丈夫であればお時間ある時に書いて頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします! (2019年11月30日 7時) (レス) id: e3fbf7b6ee (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - colorfulさん» ありがとうございます! (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8b470e4b3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miracle | 作成日時:2019年8月3日 0時

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