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中間side
意見が纏まって寝ていると、夜中にドアをノックする音が。
時間を確認すると3:42。
こんな時間にだれやねん、なんて思いながらドアを開けると、そこには目を真っ赤にしたしげ。
「おわ、顔やば…………とりあえず入り」
「おん……ごめん」
さっきの件やろうな、めちゃくちゃ反省しとるし後悔しとる感じが見て取れる。
「……まだ寝てなかったん?」
「…………おん、」
「……明日仕事やないん?大丈夫なん?」
「……じゅんた、やってもうたぁ……」
「そやなぁ、叩いてもうたしなぁ」
「俺なんも考えんと、ばーーって怒鳴ってもうたし、叩いてもうた、ほんまあかん、」
「……おん、」
「絶対痛かったやんな、ほんま、おれ何やってんねやろ、」
「……そやなぁ、ちょっと赤なっとったしなぁ」
「……マジで?ちょっ、、ホンマに俺どないしよ、俺のせいで神ちゃんが怒られたりせぇへんかな、それに、自分の一方通行で怒ってもうたし……」
「……そやなぁ、泣いとったしなぁ」
「……それ俺ぜってぇ嫌われたやつやん……」
あ"ぁ〜〜〜っ、と声を上げて頭をわしゃわしゃするしげ。
「"強がってもうた"って泣いてたで」
「…………え?」
「"ほんまは頼りにしとる"、"自分がどうなるか分からへんくて怖かった"、"ごめんなさい"…って泣いとった。しげの気持ち分かってくれたんやない?」
「…………そっかぁ……よかったぁ……」
「まぁ、叩いたのは良くないな。明日謝っときや?」
「おん、そりゃもちろん、」
「……んな泣きそうな顔せんでもええやん(笑)」
「だってさぁ、じゅんた……」
ぐっ、と堪えていた涙がまた溢れだしてきているしげ。
諦めたように俺の肩に顔を埋めてきた。
「んもぉ、ホンマに(笑)大丈夫やって、しげが思っとること、俺らも思っとったもん。代弁してくれてありがとな、」
「うぅ、、、俺あれで良かったんかなぁ、」
「神ちゃんの心には響いとるから、大丈夫や」
「……結構酷いこと言うてもうたし、」
「そんな気にすんな、大丈夫大丈夫」
「それに、自分の手も、痛かってん、」
俺がしげを慰めようと背中を撫でているのに、
しげもその痛みを紛らわす様に俺の背中を撫でてくるから変な感じやねんな(笑)
ひとしきり泣いたあと、しげは俺の腕の中で眠ってしまっていた。
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colorful(プロフ) - 桃りんごさん» すごく嬉しいコメントありがとうございます!同じ話を別視点で書いているのですが、そのせいで1つのストーリーがめちゃくちゃ長くなってしまうのかなぁ…分かりにくいかなぁ…と思っていたところでした(笑)そう言ってくださって嬉しいです!ありがとうございます♪ (2020年1月5日 0時) (レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
桃りんご - めちゃめちゃ面白いです!表現が上手くて凄い分かりやすくて最高です(笑)これからも更新楽しみに待っています! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0721983257 (このIDを非表示/違反報告)
colorful(プロフ) - ゆのさん» リクエストありがとうございます!了解です(´◇`)設定等ご希望ありましたらいつでもお知らせください! (2019年11月30日 8時) (レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの - 楽しみに読ませて頂いています!「ありがとうでいいから」のエピソードにあった照史くんの食中毒の時のお話が読みたいです。もしリクエスト大丈夫であればお時間ある時に書いて頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします! (2019年11月30日 7時) (レス) id: e3fbf7b6ee (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - colorfulさん» ありがとうございます! (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8b470e4b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miracle | 作成日時:2019年8月3日 0時