･ ページ15
�霤�side
流星としげが神ちゃんを連れて下に行ってから、俺らは何も喋らへんかった。
ダイニングテーブルに座って、5人全員が頭を項垂れてた。
神ちゃんを見てると怖かった、って言うのが俺の本音。
壊れそうで、いつか居なくなってしまいそうで……。
手を伸ばした瞬間、俺らの目の前から、姿を消してしまうような、そんな感じがしてもうて。
ずっと、手を見つめながら何かが変わるのを待っとった。
張り詰めた氷のような空気を割ったのは、しげ。
"神ちゃんが呼んでるから、来て欲しい"
消え入りそうな声で呟いた。
一人一人が、心構えを持ったような顔持ちで、席を立つ。
淳太は何気なくしげの近くに行って頭を撫でてあげとった。
桐山「もんちぃ〜？入るで？」
次に空気を割ったのは照史。照史の声を聞くと、不安も何もかも飛んだ気がしてんな。
思い思いに席に座る。みんなが、神ちゃんの口が開くのを待っていた。
藤井「神ちゃん、大丈夫やから。……ゆっくり、自分の言葉で、な？」
流星がそう言って背中を撫でていると、神ちゃんは、息を吐いて顔を上げた。
「…………何も食べれんくなってん。食べたら、すぐ吐いてもうて……
それに、少しでも食べたら、太ってまうんやないかな、って…やから、さっきも指を突っ込んでん、」
中間「……そうやったんや、」
「……おん、ごめんな、迷惑かけてもうた。
でも大丈夫やから、！流星も、さっき言うてくれて嬉しかったけど…これ以上みんなに迷惑かけたないし。何とかする！」
ちょいちょい、そんなこと思ってへんってぇ…
みんなで支え合うつもりやん。
"1人で大丈夫"
"1人でする"
そんな冷たいこと言わんといてや…。
流星も凄く驚いた目で神ちゃんを見てる。さっきなんて言うたんやろうな……。
みんなが、神ちゃんの言葉に唖然としている時、バシッと音がした。
重岡「っ…………！なんでそんなこと言うん！？俺らみんなおるやん！1人になろうとすんなや、神ちゃんにとって俺ら邪魔なんか!?なぁ、そんな体細くなって、それでも大丈夫大丈夫言うん!?自分の体わかってんの、んな顔して笑うな、そんな弱々しい笑顔やったらファンの子笑顔に出来ひんぞ、！…マジで…1人で抱え込もうとせんといてや、俺ら神ちゃんの力になりたいねん、……神ちゃんにとっての俺らって、何？」
ぶわーーーっと言い切ると、我に返ったのかしげは出て行ってもうた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
colorful(プロフ) - 桃りんごさん» すごく嬉しいコメントありがとうございます！同じ話を別視点で書いているのですが、そのせいで1つのストーリーがめちゃくちゃ長くなってしまうのかなぁ…分かりにくいかなぁ…と思っていたところでした(笑)そう言ってくださって嬉しいです！ありがとうございます♪ (2020年1月5日 0時) (
レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
桃りんご - めちゃめちゃ面白いです！表現が上手くて凄い分かりやすくて最高です(笑)これからも更新楽しみに待っています！ (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0721983257 (このIDを非表示/違反報告)
colorful(プロフ) - ゆのさん» リクエストありがとうございます！了解です(´◇｀)設定等ご希望ありましたらいつでもお知らせください！ (2019年11月30日 8時) (レス) id: 81f85c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの - 楽しみに読ませて頂いています！「ありがとうでいいから」のエピソードにあった照史くんの食中毒の時のお話が読みたいです。もしリクエスト大丈夫であればお時間ある時に書いて頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: e3fbf7b6ee (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - colorfulさん» ありがとうございます！ (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8b470e4b3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miracle | 作成日時：2019年8月3日 0時
