7day ページ8
〜side吉本〜
確信したのはスイーツを食べに押しかけた時
恐らく一目惚れだったんだと思う
顔を見た瞬間ドキッとした
顔だけじゃない
どこか余裕の態度、何気ない優しさ、全てを見透かしたような澄んだ瞳
その全てが俺を魅了するには充分すぎるくらいだった
部屋に入って俺をベッドに座らせたAくんは
自分も部屋着に着替えていた
「せんせ、大丈夫か?ぼーってして」
と、隣に座った
俺は我慢できずにぎゅっと抱きついた
「せんせ?我慢、できへんかった?」
頭を撫でられた
でもそれも心地よい
「・・・・・何で、」
「あんだけじーって見られて気づかん方が凄いと思うで?」
「ご、めん」
「なんで謝んの?」
「せんせ、
俺を堕としてみ?」
無意識に俯いていた頭を上げると優しく微笑んでいるAくん
「で、帰らんでええんか?笑」
「今日は仕事終わったし、
「眠いんやけどなぁ笑」
「可愛いせんせのために行ってあげてもええで笑」
「可愛いよりかっこいいがいいんだけどなぁー」
「そういうとこが可愛いんやて笑」
「えぇー?笑」
「ふふっ♪せんせ、こっち向いて」
頬に両手を添えて優しく顔を持ち上げる
「んふふ♪」
視線を少し落とした先には綺麗に弧を描いた唇
また俺を誘う様に舌で唇をなぞる
俺はいつの間にかその艶めかしい唇を食い入るように見ていた
チュッ
その時、唇に違和感が。
理解するのにそう時間は掛からなかった
さっきまで"触れたい"と"気持ち良さそうだ"と思って見ていた唇が
自分の唇に重なっていた。
俺はその雲のような、俺の手には届かないだろう唇を追いかけて必死に食い止めた
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櫻井杏也奈(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月30日 9時) (レス) id: ef3f561426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻田智准 | 作成日時:2018年7月30日 16時