家族ゲーム【沼田家の義理長男】

6day ページ7

〜side吉本〜


Aくんをサウナに押し込めて隣に腰掛けたはいいものの

彼の逞しい腕や綺麗に割れた腹筋に妙に鼓動が高鳴る

女の子に興味が無かった俺は"恋"とか無縁だと思ってた

まさか、初恋が男だなんて･･･。

しかも生徒の、仮にも家族


「せんせ、どしたん？そんな見んといてや笑」

「･･･綺麗だなーって、ね」

「そっすか？笑」
「せんせこそ可愛い顔してるやん！笑」

「可愛いって失礼だなぁー」


平常を装ったつもりだけど、調子狂うなー･･･


「事実やろ笑」

試しに拗ねてみる

「唇尖らせてもその顔だと可愛いだけやで〜笑」

頬をつっついてくる

その腕を掴んで


「俺の顔、好き？」

「せやなー、俺、おもろいんも好きやで？」

「それ、褒めてる？笑」

「褒めてるで？笑」
「つか、何か話あったんちゃうん？」

「あー、Aくん、この家族の事どう思ってる？」

「どーやろなー、上辺だけ？とか？」
「少なくともそこまで好感は抱いてないな」

「そうか。」

「せんせ、もう結構経つけど出らんで大丈夫なん？」

「んー」

やば、ちょっと逆上せたか？

「うわっ！せんせ、顔真っ赤やで！？もう出ようや、立てるか？」


Aくんは慌てた様子で俺の肩と腰に腕を回し支えてくれる

「ごめん」

「別にえーけど、せんせ細すぎやで？」

そう言いながら素早く俺に服を着せてく


かっこいいなー。なんて女じゃあるまいし


「せんせ、俺の部屋でちょっと休んでってや」



だからモテるんだろうな

7day→←5day

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す