紅一点 (ページ27)

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不覚。

お風呂上がり暖かいからと油断して、

薄着でいたら案の定熱を出した。

母「ごめんね、今日仕事なの…大人しく薬飲んで寝てるんだよ」

「はぁ〜い」

レッスン休むってLINEしておかなきゃ。

『今日熱出したからレッスン行けない』

洸希『大丈夫！？』

和哉『大人しく寝てろよ』

『はぁーい』

玲於『足あっためてなね』

『ありがとうママ』

それから目を閉じて眠りにつく。

インターホンの音で目が覚めた。

周りは暗くて、もう18時を回っていた。

「はぁーい」

ドアを開けると、玲於くんと颯と洸希と和哉。

「え、どうしたの」

玲於「お見舞い」

和哉「ひでー声だな」

洸希「なんか色々持ってきた」

「とりあえず、入って」

颯「お母さんは？」

「仕事、今お茶出すから」

玲於「いやいいよいいよ、お粥作るから寝てて、台所借りるよ」

洸希「まだ熱ある？」

「ん、……38.2度」

颯「バリバリ熱だね」

みんな優しいな、と思いながらまた寝てしまった。