玖話 ページ11
「着た人の誰かを想う愛の気持ちで最大の力を発揮できるんだよ」
つまり、私たちが着てそのコーデの力を引き出せれば。
「でもどうすれば……」
「何言ってるの！？次のグランプリの交換条件にするんだよ！」
遮る様にみくるは叫んだ。
確かに、今から2ヶ月後には7人制のグランプリがある。でも、
「勝つ確率は……」
「今はそうかも知れないけど、頑張って上げてけばいいじゃない！」
Aは力強く、でも諭す様に言う。
私の心の中の黒いモヤモヤが１つ消えた気がした。
「そっ、か」
私が呟いてしばらく。
「ねえ！みれぃたちに提案があるの。明日4人で私の家に集まる様に言って貰えるかな？」
「え、A。提案ってもしかして」
「うん」
「本当にやるの？」
「うん。きっとうまくいく。何かあっても、大きな経験になる」
ところどころ聞こえた言葉に、私は首を傾げた。
「みれぃ、何か批判を受けても折れない覚悟はある？」
「ええ。勝つ為なら」
真剣に聞いてきた姉に思ったままを答えると、2人はニコリと微笑んだ。
「じゃあ決定だね！さて、晩御飯にしよっか！」
今日両親は帰りが遅く、Aが作ってくれた晩御飯を食べながらも、不満や愚痴、不安なことを聞いてもらった。
終始相槌を打ち、アドバイスをくれた2人はとても優しい。
その夜、Aから明日までにこの曲聞いておいてねと言うメッセージとともにある歌が送られてきた。
その歌は2パターンあって、片方は低めの男性の声、もう片方は姉の声だった。
『はじめから僕ら出会うと決まってたならばどうだろうな』
美しいメロディーと繊細な歌詞に私の心は簡単に引き寄せられる。
何回も何回も聞いて、頭の中でその歌がぐるぐると回るようになった。
そうして次の日。
シオンのいない東堂家にて。
『あなたが今どんなに幸せでも忘れないで』
さっきまで聞いていた歌が頭をよぎった時。
私たち4人は、姉とAに衝撃的なことを言われた。
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kaoruumi - この小説の続きが読みたいです、結構好きです (2022年12月29日 23時) (
レス) @page13 id: a3f0b979cf (このIDを非表示/違反報告)
真歩路(プロフ) - Mahoさん» え？マジですか？？嬉しいです〜。更新遅いですけ待っててください！ (2018年8月21日 17時) (レス) id: c4fa7f7861 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - この小説しゅき (2018年8月21日 5時) (レス) id: 2ec5e76728 (このIDを非表示/違反報告)
真歩路(プロフ) - さよならだけどさよならじゃないさん» こんな駄作をみていただきありがとうございます、、！亀更新ですが宜しかったら楽しみにしててください(^O^) (2018年8月1日 19時) (レス) id: c4fa7f7861 (このIDを非表示/違反報告)
さよならだけどさよならじゃない - 続きがめちゃくちゃ気になるぅぅ！！ (2018年8月1日 19時) (レス) id: 63e6d5f92e (このIDを非表示/違反報告)
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