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少し、先に生まれた好きな人が、
少し、先に恋をしてしまった。
もう先輩は卒業してしまうのに、告白もアタックも何もできていなくて。
だから、手紙を書いた。
先輩が悪いんですよ。
彼方先輩の悪いところ、
全部、
(centre:【優しすぎるところとか】)
全部、
(centre:【真面目すぎるところとか】)
全部、
(centre:【笑顔がズルいところとか】)
全部、
(centre:【全部好きなんです】)
__いつも挨拶をしていた場所で、先輩を見つけた。
「彼方先輩!卒業おめでとうございます!」
「わっ!A!ありがとう」
「もう、ここでこんにちはも言えないんですね」
「そんなに悲しむなよ。また遊びにくるからさ」
「あ、あの!先輩!」
「ん?どうした?」
ダメ。先輩のことを困らせるから、届かない想いは閉じ込めるんだ。
もし、あと一年だけでも一緒にいられるのなら、先輩と普通の話を、当たり前の日々を。
なんでそうじゃないの……!
引きづらないで笑わなくちゃ。
涙が出そうなのを必死に堪えて、笑顔を作った
「えっと……、一緒に写真撮ってください!」
「そんなこと?いいよ、撮ろ」
机の中学の制服で、泣いている私とそれを見て慌てる先輩の写された写真の隣に、卒業証書を持って誇らしげな先輩とその横でとびっきりの笑顔をした私の写真が飾られた。
最後の日まで、ずっとずっと好きでした。
「先輩、さよなら」
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作者名:2018、11、03 x他2人 | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2018年11月3日 21時