バレーってのはなぁ、「魅せる」モンなんだよ

Case肆 ページ6

現在4時30分


無事白鳥沢学園に到着。したのはいいんだが、




「あの人めっちゃかっこ良くない？」

「ホントだ〜！１人？話しかけちゃう？」

「バレーの熱海君に似てない？ほら、あのイケメンの！」

「え〜！！うちのバレー部に用事かなぁ？てかこんなとこに熱海君いるはずないじゃん〜」




やらかした。


下校時刻とだだ被りしたわ〜！！！めっちゃ目立つやん！


ていうか制服白いな……白ブレザーかよ…………


そりゃ全身黒ずくめの不審者？がいたら嫌でも目立つわな




やべぇ女の子達が此方来てる………！




兎に角鷲匠さん探さねぇと


俺はマスクをずらし帽子を上に押し上げる。





『ねぇ君達、バレー部の鷲匠さんって何処にいるかわかる？(極上スマイル)』






「「「「「きゃあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！」」」」」





あ〜……やらかした(2回目)









白布side




「「「「「きゃあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！」」」」」




部員もちらほら集まり出してそろそろ部活を始める、


そんな時に外から異様な叫び声が響いてきた。


「おいおい何だよ………女子の声だよな？」


「瀬見さん女と男の声の区別もつかないんですか」


「んだと白布ぅ！？かぁいくねぇなあ！？」


「まぁでも何だろうネ〜うちにはどこぞのセッター君みたいなアイドルはいないはず


なんだけどネ〜！あ、若利クンはアイドルより武士ってカンジだよネ、太一！」


「なんで俺に聞くんすか……」


「む、そうか。俺は武士の様に見えていたのか。」



牛島さんが歩いていたら叫び出したくなるのは理解できるが、


第一牛島さんは今ここにいる。だとしたら誰だ？




何であれこれだけうるさいと牛島さんのプレーに影響が出るかもしれない。





そんなことがあってはならないッ………！







「俺ちょっと見てきます」









牛島さんの安寧を揺るがすヤツは何人たりとも許すまじ









「けんじろー凄い顔してたネ……」


「牛島さん絡むと豹変しますから……」

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