バレーってのはなぁ、「魅せる」モンなんだよ

Case二十八 ページ30

『影山君！サーブは掌に力込めろ！』

『日向君！レシーブもっと腰落とせるだろ！』

『月島君も！下半身の筋トレ増加な？』

『山口君！ボールはよっぽどじゃないと死なねぇから！ヒビりすぎ！？』


はい。主に1年生をしごいております、熱海です。

全員筋はいいからな、化けるのが楽しみだ♪



「みなさあぁぁぁぁあん！！」


『武田先生慌てないでください。転ぶんで。』

「お気遣いありがとうございます！じゃなくて！GW合宿やりますよね！？」

「はい、もちろん！」



「良かった！それでですね、合宿の最終日に！練習試合組めました！相手は



東京の音駒高校です！」



「「音駒！！？？」」

「「東京！！！」」



『………』



「ん………？A、そんなに驚かないんだな！」



『はぁ、まぁ知ってたんで』


吃驚してる可愛い後輩たち(日向影山)の頭を撫でながら答える



「「知ってたのかよ！！？？」」



『俺のじーさんがむちゃくちゃ顔広くて、白鳥沢の鷲匠さんとか、音駒の猫又さんとか、

あと烏養元監督とか。バレー部監督と飲み仲間なんすよ』



グランパネットワークやべぇよ、JK並みに伝達早ぇから


猫又さんから「今度そっちと練習試合するからな」って言われたとき、


なんで俺の高校と電話番号知ってたのか恐怖しかなかったからな








「改めてお前って、色んな意味でバケモノだよな………」

「上に同じく」

「A先輩って、なんかブラックホールから生まれたみたいですよね、フッ」



おーい、月島笑ったの分かってっからな！？



『俺のことはいいんで、練習やりましょ………』




「そっ、そうですね！みなさん、音駒との試合のために万全の準備をお願いします！」








「「「「「ウス！！！」」」」」









しまった、音駒にイケメン居ますかって、猫又さんに聞けば良かった………


可愛い子でも可









そのころ東京、音駒高校







「集合ーーーー！！」



「「「「っす！」」」」
　

「えー、GW合宿の最終日だが、烏野と練習試合をすることになった」


「烏野って、うちとゴミ捨て場の決戦やったとこッスよね！黒尾さん！」


「おー、そうだな。でも、なんで突然烏野と？」


「そりゃあ、お前ら、着いてからの楽しみだ。吃驚するからなァ」


「ハァ、そっすか………って、研磨！ケータイ仕舞え！」


「ん………」



　



ーYafooNEWS 熱海A、宮城での目撃情報多数！バレー部所属の様だー

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