不思議系北さんかもしれん (ページ2)

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俺は廊下側の席で窓を開ければ廊下が見える位置に座っている。だからまぁ廊下を通る人なんかは覚えられるわけで、その中でも一際目に止まった女子がいた。

ボブで癖毛だろうか？薄いミルクティー色の髪を靡かせて静かに廊下を歩いていく女子。瞳はピュアブルーでタレ目、優しげなおっとりとした印象だった。

つい目で追ってしまうけど名前もクラスも分からない。

スタ…スタ…。

廊下を見ながらボーっとしていると彼女が髪を柔らかく靡かせながら静かに通り過ぎて行った。

俺は彼女が通り過ぎても、ずっと彼女が向かった先を見つめていた。

治「…角名どーしたん？ずっと同じところばっかみとってアホみたいやからやめた方がええで？」

角「うるさい、こっちはあの子の余韻に浸ってるんだから邪魔しないで。」

治「余韻てwきしょいわw」

角「治、あの子見たことないの？」

治「およ？あの子？あー、あのミルクティーの子なぁ」

治は｢んー？んー、あー、んー？｣と呻きながら思い出そうとしてるのか指を唇に当てて片腕を腰に当ててる。

角「思い出せないならだいじょ治｢ああ、思い出したわ。｣まじか」

治「あの子隣のクラスの不思議ちゃんちゃう？」

角「不思議ちゃん？」

治「おん。」

角「隣のクラスってことは侑と銀と同じ2組ってことだよね。」

治「まぁ、そーゆーことやな。あのボケナスはいいとして、銀にでも聞いてみたらええんとちゃう？」

｢そしたら名前くらいは分かるやろ｣と治がぼやいてたから部活中にでも聞いてみるかぁ……。