秘密９ ページ10
side緑谷
Aちゃんに会った次の日。
今日は３年Ａ組の同窓会がある。
正装姿で会場に向かう。
既にメンツは揃っていたようだ。丁度いい。Aちゃんには悪いけど、
みんなに話してしまおう。
Aちゃんはちょっと天邪鬼だから、きっとこっちからアクションを起こさないと、
ちゃんと話さないと思うんだ。
「あの、みんな、ちょっと聞いてほしいんだ」
「おお、どうした緑谷、珍しい」
「可愛い子でも紹介してくれんの〜？」
「上鳴うっさい」
「うえ〜い」
みんな僕の方に集まってくる。
「えっと、行方不明になってたAちゃんのこと、なんだ」
Aちゃん、という言葉にみんながざわつく。
その言葉に一番反応したのはもちろん、
「おいデクてめえどういうことだコラああ！！」
かっちゃん。
「お、落ち着いてかっちゃん！！ちゃんと１から説明するから！！」
「落ち着いてられるかクソがああああ！！なんでてめえがAのことについて知ってんだ？！
ああ？！」
「爆豪、いいから、今は落ち着こう、なっ！せっかく緑谷がAの情報持ってきて
くれたんだしさ！」
切島くんが後ろからかっちゃんを抑えてくれたお陰で、やっとかっちゃんは
落ち着いてくれた。
「まず、今Aちゃんは、ヒーローとして活動してる。ヒーロー名は『ヴィゴーレ』。
みんな知ってる？」
みんな一斉に頷く。
「確か２年前くらいにデビューした子よね？」
「ああ、確か超怪力でレスキューもヴィラン退治もどっちもこなすって有名だったよな」
「まさかヴィゴーレがAちゃんだったなんて……」
「え、でもヒーローなってるんだったらなんでうちらと同期じゃないの？」
おお、やっぱりみんな知ってるんだ。
「えと、それには訳があって、……子供が、いたんだ」
「「「子供ぉ？！！！！」」」
「おいコラ誰とのガキだクソデクさっさと言いやがれ！！！」
……さすがに誰との子かはAちゃん本人が言うべきだ。僕からは言えない。
「誰とのとは言えないけど……プロヒーローとの子、だよ」
「ねえ写真！！写真ないの？！」
「ええ、写真？！あるけど……見せらんないや、ごめん」
だって見せたらすぐバレちゃうもんな……かっちゃんそっくりだもん。
「なあ、緑谷」
「何、轟くん」
「つまり昨日俺たちは怪原といたってことか」
「うん、そうなるね」
「俺、気付かなかった…」
ドンマイ、轟くん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美宮美人 - あー君さん» ありがとうございます！！嬉しいです！神とか初めて言われました笑続編のアイディア全然浮かんでこないけど、頑張って更新するので、これからも応援よろしくお願いします！！ (2019年6月23日 18時) (
レス) id: 330eb98719 (このIDを非表示/違反報告)
あー君(プロフ) - めっちゃ面白かったです！続編楽しみにしてます！ホントに神！ (2019年6月23日 18時) (レス) id: 6347c567db (このIDを非表示/違反報告)
美宮美人 - イアさん» わああああ！ありがとうございます！！これからも更新頑張りますので応援よろしくお願いします！！ (2018年11月15日 16時) (レス) id: 144de9083c (このIDを非表示/違反報告)
イア(プロフ) - 完結おめでとぉぉぉぉ！！早速続編見て来るっ！！ (2018年11月14日 22時) (レス) id: a19b2d3237 (このIDを非表示/違反報告)
美宮美人 - イアさん» ありがとうありがとう！！ (2018年11月10日 16時) (レス) id: 49e871760d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきしま | 作成日時：2018年8月15日 16時
