秘密７ ページ8
一旦事務所に戻り、私服に着替えて幼稚園に向かう。
「こんにちはー怪原勝利の母です。迎えに来ましたー」
「ああ、怪原さん！勝利くーん！お母さんお迎えに来たよー！」
「はーい！」
ダダダっと走ってくる可愛い息子。
相変わらず元気だなぁ。勝己そっくり。
「ありがとうございましたー。ほら、勝利も！」
「ありがとーございましたー！！」
「ハイハイ、さようなら！」
そう言って笑顔で手を振り、勝利と手を繋いで帰る。
勝利、どうしようかな…。そういえば、この子デクが好きなんだっけ。
「ねえ勝利、お母さんこれからお友達のデクに会いに行くんだけど、勝利も行きたい？」
「え、あのデクに会えるの？！わあい！絶対行きたい！」
そう言ってぱあっと顔を輝かせる。……可愛い。
そういえばね、と勝利が話し始める。
「今日お友達にね、勝利くんの個性って爆心地に似てるよねって言われたの！
僕爆心地好きだから嬉しかったんだ！今日来ないの？」
爆心地、という言葉に思わずビクッとしてしまう。
平然を装い、勝利に言葉を返す。
「えっと、爆心地はね、今日は忙しくて来れないの。また今度、ね？」
えー、と言う勝利にごめんね、と苦笑いで謝る。
ああ、危ない。思わず言いそうになった。
あなたのお父さんはその爆心地だよって。
けど……言えないの。ごめんね、勝利。
目的のカフェに着き、店に入ると、緑谷くんが手を振ってくれた。
近くに行くと、緑谷くんは目を見開いていた。
そりゃそうか、幼馴染みにそっくりな子供がいるんだもんね。
「あ、のAちゃん、その子は……」
「私の子供の勝利よ」
「い、いやあの、……誰との？」
やっぱ聞くか、それ。ま、普通知りたいよね…。言うしかないな。
「……勝己との子だよ。今４歳で、もうすぐ５歳なの」
「もうすぐ５歳……５年前に産んだってこと？え、確か５年前って………！！」
…緑谷くん、頭の回転速いね。
「うん、多分緑谷くんが想像してることで間違いないよ。みんなから姿を消した時、
この子を身ごもっていたの」
「そうなんだ……大変だったね。かっちゃんは子供がいることは…」
「知らないよ。教えてないの」
「え、なんで？！かっちゃんきっと喜ぶよ？！」
「…うん、でも、勝己の邪魔になりたくないの」
そんな、と緑谷くんは下を向く。
いいの、私は今でも勝己を愛してる。
それでいいの。
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美宮美人 - あー君さん» ありがとうございます！！嬉しいです！神とか初めて言われました笑続編のアイディア全然浮かんでこないけど、頑張って更新するので、これからも応援よろしくお願いします！！ (2019年6月23日 18時) (
レス) id: 330eb98719 (このIDを非表示/違反報告)
あー君(プロフ) - めっちゃ面白かったです！続編楽しみにしてます！ホントに神！ (2019年6月23日 18時) (レス) id: 6347c567db (このIDを非表示/違反報告)
美宮美人 - イアさん» わああああ！ありがとうございます！！これからも更新頑張りますので応援よろしくお願いします！！ (2018年11月15日 16時) (レス) id: 144de9083c (このIDを非表示/違反報告)
イア(プロフ) - 完結おめでとぉぉぉぉ！！早速続編見て来るっ！！ (2018年11月14日 22時) (レス) id: a19b2d3237 (このIDを非表示/違反報告)
美宮美人 - イアさん» ありがとうありがとう！！ (2018年11月10日 16時) (レス) id: 49e871760d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきしま | 作成日時：2018年8月15日 16時
