楽しい時間は直ぐに ページ10
お互いの予定がない日は
いつもあの場所へ行くのが定番に
阿「昨日来なかったじゃん」
A「昨日はおばあちゃんと買い物に行ってたの」
阿「ふーん、寂しかったとか思ってないから」
A「何それ笑」
私が予定があると何故か拗ねちゃう阿部くん
でも、やっぱり彼が来ない日もあって
A「昨日は来なかったですね」
阿「あー！また敬語に戻ってる笑」
A「昨日できた距離のせいですかね」
阿「えー、距離離れすぎー」
こんなむず痒いやり取りも
阿「ねえねえ、昨日ね？照がね？」
A「ひかる…さん？？」
名前的に女性かな…なんて
私がこんな気持ちを抱いていいわけないのに
少しチクッとする
そんな気持ちが伝わってしまったのか
阿「あ、照って男ね？ゴリゴリの男だから笑」
阿「嫉妬しちゃったの？Aちゃんかーわい笑」
A「そんなことないですよ！！！」
阿「はははっ！冗談だって笑」
凄くメンバーの話をする時の阿部くんは優しい顔をしていて
阿「あー！舘さんと仲直りできっかな…」
どうも話を聞くと
舘さん？というメンバーと少ししこりがあるんだとか
A「いずれ、阿部くんが選んだ道を認めてくれますよ、きっと」
A「その…舘さん？って方も分かってくれますよ」
そう伝えると
阿「本当にAちゃんの言葉って凄いね」
阿「本当に大丈夫って気持ちになれちゃうんだから」
そんな2人の空間が居心地が良くて
この時間が無限に続いたらいいのに
そんなことを思ったりする
気付いたらセミの鳴き声も最初の頃よりは静かになり
木々の緑もおさまってきていて
母親帰りの切符送っておいたから
あと夏休みも1週間
そんな時期
阿「もう少ししかないね…夏休み」
その呟きに微笑むことしか出来ない私は
やっぱり弱虫なんだ
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年7月14日 17時
