夏なんて嫌いだった (ページ29)

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目を奪われたページ29

一言言うのであれば

'目を奪われた'

そこだけがまるで完成されたステージのようで

ランウェイをした場所とはいい意味で全くの別空間だった

ラウールさんもどセンターをはっていて

モデルの時とは違う

彼はアイドルなんだ

そう思わせるステージだった

でも、やっぱり私の目に映る中での1番は

彼しかいなくて

あざとい普段の彼とは

全く違うかっこいい彼

ドキドキが止まらなくて

そう言えばここにいてって言われたような

ほぼ放心状態な私は

もう片付けが始まっている裏側

あっという間に時間は過ぎていた

私は準備担当だったので片付けに入ったらもう私は仕事が終わったので帰れる

周りのスタッフさんにも挨拶を済ませ

ラウールさんにも軽く挨拶をした

ラ「もう会えないのかーー！！悲しいよおお」

なんて泣き真似をするラウールさんは可愛かった笑

約束を思い出し

あ、あの部屋から離れちゃったと思い

戻ろうと思ったら

阿「もう、探したのに！！笑」

なんてあの部屋の方から歩いてくる阿部くん

阿「帰っちゃったのかと思ったよ！！笑」

A「すみません…」

阿「怒ってるわけじゃないから謝らないで笑」

阿「ここじゃあれだから、場所変えよっか」

・

・

おかしい

おかしすぎるよね

阿「適当に座って、今お茶出すね」

何故だ

阿部くんに車に乗せられ

阿部くんのマネージャーさんと昔話をしていたはずなのに

マ「じゃあ、くれぐれも撮られるなよーー」

なんでマネージャーさん許したんですか？！

なんで私は阿部くんのお家にいるんですかあぁああああ

私、もう沸騰しそうです。