シューズを履いて

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会いたいなんて言われたらそんなの答えは1つで。









【私も】








海斗【家の近くの公園で待ってる】








そのメッセージに既読だけつけて公園へと走り出す。







浴衣なんて普段着なくて動きにくいし下駄のせいで足も血塗れで痛いはずなのに何故か気にせず走れてしまう。








公園に着くと海斗はベンチに座っていた。








荒れた息を整えるのに必死で声をかけれずにいた。









「うお、びびった〜(笑)走ってきたの？」









そう笑う海斗はあまりにもいつも通りで驚いた。







「じゃーん。見て。花火。」







得意げに手持ち花火のセットを見せてくる海斗。
え？まさかこのために私呼び出された感じ？







なら 会いたい なんて言わないでいいじゃん。
期待しちゃったよ...。









『てかチカちゃんは？』









私が1番聞きたかったこと。
そして1番聞きたくなかったことを聞いてしまった。









「あー。花火見る前に解散した。」









『え、付き合ってるんじゃないの？』








「付き合ってない付き合ってない。色々あって一緒に来てただけ。」







まさかの回答に頭が真っ白になる。
その瞬間さっきまで感じなかった足の痛みが全身に走り立っているのもしんどくてその場にしゃがんでしまった。





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